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高良健吾、女性宅に侵入しベッドの下から覗く男役…「似合う」と言われうれしくも複雑

「ストーカー役、似合うね」と反響があるという高良健吾
「ストーカー役、似合うね」と反響があるという高良健吾

 俳優の高良健吾が19日、テアトル新宿で行われた映画『アンダー・ユア・ベッド』の初日舞台あいさつに出席した。一途な愛情ゆえに片思いの女性宅に侵入し、ベッドの下からのぞき見る狂気の男を演じた高良は「『健吾のああいう役、久しぶり。楽しみ。合うもんね』とか『ストーカー役、似合うね』とか、今まで以上に反応があるんです。うれしいんですけど、ストーカーが似合うって、どういうこと?」と複雑な心境だと明かして、会場の笑いを誘った。

【画像】愛する女性をのぞき見る…ベッドの下の高良健吾

 大石圭の同名小説を原作に、タブー視されるテーマに挑む「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾となる本作。周囲の誰からも必要とされない孤独な男・三井直人(高良)は、学生時代に唯一名前を呼んでくれた女性・千尋を想い続けるが、11年ぶりに再会した彼女は、夫のDVで別人のように変貌していた。ここから三井の愛が、盗撮、盗聴、家宅侵入と暴走していく。この日は、共演の西川可奈子安部賢一三河悠冴三宅亮輔安里麻里監督も登壇した。

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 三井の狂気的な振る舞いについて、「小さい頃から否定ばかりされ、自分の存在が認められなかったら、そうなるよなって思います」と理解を示した高良は、「この人の真ん中にあるものが、真っすぐでピュアだからこそ、歪んでしまったんだろう、そう理解して(この役を)やりました」と振り返る。「30代になり、役の抱える問題から距離を取って、役の問題に落ち込みすぎないようにしようと思った」と役柄と自分自身との関係にも、新たな気付きがあったと明かした。

 舞台あいさつでは「劇中とは逆に、こんな高良健吾の一面をのぞいてしまったというエピソードは?」との質問も。西川は「半日だけ、俳優とスタッフさんで、スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)でお休みをいただいたことがありまして」と切り出すと、「温泉につかってゆっくり疲れを取ろうと思って、ふと売店を見たら、高良さんが着いてすぐ、水着を買っているんですよ。めちゃめちゃやる気満々で、現場でも全力で三井くんでしたけど、オフも全力で楽しまれる方なんだなと思いました」と証言。

 さらに「ウォータースライダーでガンガン滑っているってウワサになっていた」(安里監督)、「僕が見たときはプールに浮いてました。あいさつしようと思ったけど、そっとしておいた方がいいのかと思って、できませんでした」(三河)と続々と目撃情報が。

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 短いオフを満喫したらしい高良は「最高でした。でも日本一のヤツ(ウォータースライダー)は、やりたかったけど間に合わなかった」「(役と自分を分けるのは)大事ですからね」とリフレッシュした様子でにっこりほほ笑んだ。ちなみに、購入した水着は、高良いわく「白が基調」のものだそう。

 暴力的な描写などから、R18+指定作品である本作だが、高良は「(本作は)観る人の何かを傷つける可能性があるということだと思います。僕も18の時に観た作品で、傷つけられたと思ったものが、自分の中にずっと残っていたりする。でも、それが新しい感情に連れて行ってくれたりするんです」と自身の経験を振り返り、「本作は、観た人の中に何かが育っていくような映画になっていると思います」「皆さんの中にどんなツメ跡を残すのか、それが楽しみ」と会場に語り掛けていた。(取材・文:岸田智)

映画『アンダー・ユア・ベッド』は公開中

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