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幻のベン・アフレック版『バットマン』はアーカム精神病院にフォーカスしていた

『ジャスティス・リーグ』とはまた違ったバットマンになっていたようだ
『ジャスティス・リーグ』とはまた違ったバットマンになっていたようだ - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 ベン・アフレック監督・主演で製作を予定していた「バットマン」の単独映画は、「バットマン」に登場する大半の悪役が収容される精神病院アーカム・アサイラムにフォーカスした、よりダークな作品になるはずだったと、撮影監督のロバート・リチャードソンが、podcast番組 Happy Sad Confused 内で明かした。

【動画】「ジミー・キンメル・ライブ!」でのバットマン卒業式

 アフレックの監督作『夜に生きる』(2016)に携わり、「バットマン」企画にも参加する予定だったというロバートは、ベン・アフレック版の「バットマン」について「もっと狂気の側に入り込んでいた。僕らが知っている過去シリーズよりも、少しダークで、バットマンの中にいる個人に迫る作品を観れたはずだ。彼のどこが狂っていて、どこが正常なのかというね。つまり、彼がもう少しアーカム側に足を踏み入れているんだ。悪人たちを閉じ込めている場所にね」と明かした。

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 映画におけるアーカム・アサイラムは『バットマン ビギンズ』(2005)では物語のキーとなる役割を果たし、大ヒットビデオゲーム「バットマン アーカム・アサイラム」の舞台にもなった。実現すれば、よりバットマンの暗黒面を捉えていたであろう企画にロバートも強く惹かれていたというが、「脚本は存在したが、気に入られなかったんだ」と語っている。

 ロバートは、マーティン・スコセッシクエンティン・タランティーノなど名監督たちとのタッグで知られ、アカデミー賞を3度も受賞している名撮影監督。アフレックとタッグを組んだ「バットマン」がどうなっていたのか、興味深いが、アフレックは2月に出演したトークショー「ジミー・キンメル・ライブ!」内で、バットマンからの卒業を明言。「バットマン単独映画を監督しようとして、本当にいい脚本家と一緒に仕事をしたんだけど、形にすることができなかった。だから、これは他の人に委ねる時が来たんじゃないかと思ったんだ」と語っており、実現することはないだろう。

 一方で、「バットマン」はすでに新作映画の企画が進行しており、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』などのマット・リーヴスがメガホンを取る『ザ・バットマン(原題) / The Batman』が2021年6月25日全米公開予定。『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンがバットマン=ブルース・ウェイン役を務める。(編集部・入倉功一)

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