英ヘンリー王子、人種に関する「無意識の偏見」に警鐘

[ロンドン 30日 ロイター] - 英国のヘンリー王子(34)は雑誌のインタビューで、人種差別に関する「無意識の偏見」について語り、一部の人々は自分たちの偏見が何世代にもわたり受け継がれてきたことに気付いていないと述べた。
動物行動学者のジェーン・グドール氏と行った、生い立ちや環境が人々の考え方に与える影響についての議論が、英国版ヴォーグ誌に掲載された。
これによると、王子は「誰かに向かって『あなたの今の発言や行動は人種差別的だ』と言えば、相手は振り向いて、自分は人種差別主義者ではないと言うだろう」と発言。
「私は、あなたが人種差別主義者だと言っているのではない。育てられ方や育ってきた環境のせいで、誰かに対し自然に違った見方をしてしまうという、無意識の観点があることを証明していると言いたいだけだ」と述べた。
ヘンリー王子は以前、白人とアフリカ系米国人の間に生まれたメーガン妃について、人種差別的な報道を批判したことがある。
記事の中で王子とグドール氏は、子どもらは憎むことを教わらなければならないという意見で合意。ただ、王子は「世界や、人生や人々に対する人間の見方は、教わったものなのだ」と主張し、家族、上の世代、または広告、環境から教わると指摘した。
王子はさらに、われわれは皆知的であり、次世代のためにもっと良いものを残すことができるはずだと述べた。