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米女優、過去の“顔黒塗り”で映画をクビに

社会的タブーを扱うコメディアンとして人気となったサラ・シルヴァーマン
社会的タブーを扱うコメディアンとして人気となったサラ・シルヴァーマン - Dia Dipasupil / Getty Images

 アメリカ人女優でコメディアンのサラ・シルヴァーマンが最近、顔を黒塗り(ブラックフェイス)にした過去があったために映画をクビになったと、司会者ビル・シモンズのポッドキャスト番組で明かした。

【画像】『シュガー・ラッシュ』ヴァネロペ役でも知られるサラ

 問題となったのは、サラが製作総指揮と主演を務めたシットコム「The Sarah Silverman Program」での、顔を黒塗りにして人種差別について語るという2007年放送のエピソード。黒人以外が化粧などで黒人の外見を誇張してまねる「ブラックフェイス」は人種差別的だとされており、サラ自身も2015年、そして昨年にもこのエピソードについて後悔と反省の弁を述べていた。

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 しかし、この件が再び問題になったのだという。サラは「最近、映画に出るところだったの。本当にスウィートな役で、クールな小さな映画だった。だけど午後11時、撮影が始まる前夜にクビになった。なぜなら彼ら(映画のエグゼクティブやプロデューサー陣)はわたしがブラックフェイスにしているエピソードの写真を見たから。だから、代わりに他の素晴らしい人、あえて危険を冒すことのないような人を雇ったのよ」と打ち明けた。

 サラはその映画について詳しくは語らず、プロデューサー陣の決定に抗議もしなかったというが、「本当に心が折れたし、ただただとても悲しかった。わたしは人生をかけて過去のことを正そうとしてきたのだから」とコメント。自分の間違いには責任があるとしながらも、「もし間違ったことを言ったら、もし間違ったツイートを一度でもしたら、全員から石を投げられる」と過去の言動を問題視してとにかくクビにする現在のトレンドを嘆いていた。

 近年では、コメディー俳優ケヴィン・ハートが第91回アカデミー賞授賞式の司会に決定したが、同性愛を嫌悪する過去のツイートが問題視されて降板。ジェームズ・ガン監督も小児性愛やレイプなどをジョークにした過去のツイートが掘り起こされ、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第3弾をクビになった。ファンやキャストからの熱い支援もあり、ガンはその後、同監督に復帰している。(朝倉健人)

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