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山田洋次監督、まだまだ100歳まで映画監督!?

最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が今年公開される山田洋次監督
最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が今年公開される山田洋次監督

 山田洋次監督が3日、日本外国特派員協会にて行われた第32回東京国際映画祭の記者会見に出席。最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が映画祭のオープニング作品として上映される御年88歳の山田監督は「ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督や新藤兼人さんも100歳まで映画を撮っていたので、まだまだ希望を持っていいのかな」と監督業への意欲を見せた。

【動画】『男はつらいよ お帰り 寅さん』の予告編!小説家・満男と泉の再会シーンも

 本作は『男はつらいよ』シリーズ22年ぶりの新作で、通算50作品目となるメモリアル映画。寅さんの甥である満男(吉岡秀隆)と満男の初恋の相手イズミ(後藤久美子)のその後の物語を軸に、さくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)など「くるまや」を囲む面々の“いま”が描かれる。会見には東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗、同映画祭「JAPAN NOW」プログラミング・アドバイザーの安藤紘平も出席した。

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 山田監督は「いままで半世紀に渡って何十本も映画を作ってきましたが、この映画を作るときはどんな映画になるんだろうという不安と期待がありました」と胸の内を明かすと「完成した映画を観たとき、この映画を撮るために50年の歳月が必要だったんだと思った。長生きしたからこそ、こういう映画を作ることができたんだというのが今の感想です」としみじみ語る。

 今年88歳を迎えた山田監督。記者から「88歳になってこんな映画を作るなんて素晴らしい。次はどんな作品を?」と問われると、苦笑いを浮かべ「困ったな……自分の年のことを考えると、怖くて映画どころじゃないと思うのですが」と回答。それでも「アメリカではクリント・イーストウッドが頑張ってますし、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督や新藤兼人さんも100歳まで映画を撮っていたので、まだまだ希望を持っていいのかな」と次回作への意欲を見せていた。

 また、これまでの50作の中で生みの苦しみを感じた作品について聞かれた山田監督は「第48作の『男はつらいよ 寅次郎紅の花』ですね。(寅さんを演じていた)渥美清さんの体調がすごく悪くなっていて、あと2~3年と言われていたんです。僕のなかでも『どうしよう、止めた方がいいのか、それとも作り続けた方がいいのか』という葛藤がありました。そんななか、体調が悪い渥美さんに合わせた脚本を書いたのですが、すごく大変な作業でした」と振り返った。

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山田洋次
安藤紘平、山田洋次監督、久松猛朗

 その他、満男が靴メーカーの営業マンから作家になっていることの理由や、ドラマシリーズで寅さんが毒蛇に噛まれて死んでしまうという終わり方に視聴者から猛クレームがきて映画シリーズを始めたこと、さらには「なぜマドンナに山口百恵さんが選ばれなかったのか?」などユニークな質問に山田監督は丁寧に答えていた。(磯部正和)

映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』は12月27日公開

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