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蒼井優『宮本から君へ』で壮絶演技 賞レースに期待

『宮本から君へ』でヒロインを演じた蒼井優
『宮本から君へ』でヒロインを演じた蒼井優 - (C) 2019「宮本から君へ」製作委員会

 新井英樹の同名漫画を映画化した映画『宮本から君へ』(公開中)の池松壮亮蒼井優の演技が話題を呼んでいる。2018年4月クールの連続ドラマ版に続く本作で、池松は文具メーカー勤務の熱血営業マン・宮本浩に、蒼井はその恋人・中野靖子にふんしており、映画版では靖子がキーパーソンとなる。

【動画】映画『宮本から君へ』予告編

 本作は、1990年代連載当時、とりわけ物議をかもした原作の後半エピソードを映画化するもの。連ドラ版では新米サラリーマン・宮本が恋に仕事に奮闘するさまが描かれ、宮本役の池松が丸刈りにしたことも話題に。映画版では、宮本と、彼が職場の先輩・神保(松山ケンイチ)を介して知り合った靖子を軸にした物語が展開。恋人同士になった2人に壮絶な試練が降りかかる。メガホンをとったのは、連ドラ版から続投する『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)の真利子哲也

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 予告編にも靖子が「守ってくれるんじゃなかったの!宮本」と泣き叫び、宮本と揉み合うなど激情を噴出するシーンが見られるが、蒼井は到底受け入れがたい試練に見舞われた女性の怒り、絶望、混乱を体現。池松とは映画『斬、』(2018)などでも共演しており、2人の信頼関係がにじみ出た演技バトルは強烈に記憶に残るはずだ。

 プレス資料には蒼井の「全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だったため、撮影3日目には既にヘトヘトでした。こんなに早く疲弊した現場は初めてです」「体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だった」といった言葉が並び、身心ともにハードな撮影だったことがうかがえる。

 蒼井は今年、本作のほか『長いお別れ』『ある船頭の話』『海獣の子供』と4本の映画が公開。先ごろ発表された第11回TAMA映画賞で前田敦子とともに最優秀女優賞を受賞。今後の賞レースにも期待がかかる。(編集部・石井百合子)

映画『宮本から君へ』予告編(90秒) » 動画の詳細
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