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ペニーワイズ俳優、『IT/イット』のピエロは常に自分の中にいる

ペニーワイズはずっとそこにいる……
ペニーワイズはずっとそこにいる…… - (C) 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 スティーヴン・キングの代表作を映画化した大ヒットホラーの完結編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドが、本当の意味でお別れをしたはずの恐怖のピエロについて語った。

ペニーワイズのメイクが!?『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』予告編

 アメリカ・メイン州の田舎町デリーに潜み、子供たちの恐怖を糧にする謎の怪異ペニーワイズ。おどけて子供たちに近づいたかと思いきや、彼らが最も恐れるものの姿となって牙をむくこの強烈なキャラクターが、前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)のヒットに大きく貢献したのは間違いない。ビルは前作の成功を「クレイジー」と振り返る。

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 「みんな良い映画だとわかっていたし、ヒットする可能性もあると思っていた。でも、R指定ホラー最大のヒット映画になるなんてね。誰も、ここまでの爆発的な成功は予想できなかったと思う。僕のことも、それまでよりたくさんの人が知ってくれるようになったし、キャリアを押し進めてくれた。でも日常生活は、それほど変わっていないんだ。友達だってずっと同じだし、今も以前と全く同じことをやっている。そういった成功には一切影響されないようにしようと、いつも心がけているんだ。僕はこれまでと同じ人間でありたいからね」

 ただ、ペニーワイズの存在自体が彼に与えた影響は大きいようだ。前作でビルは、撮影後にペニーワイズの夢を見るほど役にのめりこんだ。「1作目の後で、10日間にわたってペニーワイズが僕を訪ねてくるっていう夢をほぼ毎晩見た。それも毎日、全く違う形でね。これはある意味、僕なかのシステムからペニーワイズを追い払う方法なんだと思っていたよ」。

 しかしペニーワイズは消えることはなく、ビルの中に眠っていた。「(続編の)撮影を始めるやいなや、リハーサルをしている時でさえ、ペニーワイズがそこにいるんだ。まるで、いなくなったことなんてないようにね。彼の声やキャラクター、その全てをうまいこと把握していたから、すごい力で戻ってきたんだ。楽しかったよ」

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画像テキスト
素顔はイケメン、ビル・スカルスガルドと監督のアンディ・ムスキエティ

 1作目でペニーワイズは、彼の存在に気が付いた、はみだし者の子供たち“ルーザーズ・クラブ”によって撃退された。本作では、それから27年後、再び子供たちに牙をむきはじめたペニーワイズに対峙するべく、大人になったルーザーズが故郷に舞い戻る。ビルは「何千年もの間、人々に恐怖を与えてきたモンスターが、初めて自分で恐怖を感じた。それは彼が一度も感じたことのない、他の誰かに与えることに夢中になってきた感情だ。だから彼にも変化が生じている」と語る。「彼は子供たちがやったことに対する復讐をしたがっている。今では大人になった子供たちにね。大人にとっての恐怖は、もっと現実や個人の人生に関連しているものだ。ペニーワイズはそれをうまく利用して、彼らの元へ行き着くために新しいトリックを使うんだ」。

 完結編の撮影を終え、もはやペニーワイズを演じることはないはずのビル。しかし「今回は、前と同じペニーワイズじゃなかった。僕のシステムから彼を追い払うとか、そういうことじゃない。彼がいなくなることは決してない」と語る。「今ではペニーワイズを自在にかなり演じることができる。キャラクターのことをそれほどまでに把握できて、簡単に命を吹き込めるのは、楽しいよ。彼はいつもそこにいて、常に僕の一部であると思うんだ。ある程度はね」。(編集部・入倉功一)

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は11月1日より全国公開

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』日本オリジナル本予告 » 動画の詳細
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