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マーティン・スコセッシ『ジョーカー』への参加を真剣に検討していた

スコセッシが製作していたかも? 大ヒット中の『ジョーカー』
スコセッシが製作していたかも? 大ヒット中の『ジョーカー』 - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 マーベル映画に対する発言でも話題となった名匠マーティン・スコセッシが、日本でも大ヒット中の映画『ジョーカー』の製作に携わることを真剣に検討していたと、BBC のインタビューで明かした。

【動画】『ジョーカー』階段のダンスシーン

 トッド・フィリップスが脚本・監督を務めた『ジョーカー』は、スコセッシが監督した『タクシー・ドライバー』(1976)や『キング・オブ・コメディ』(1983)から、多大な影響を受けている。2017年に『ジョーカー』の企画が明らかになった際には、スコセッシがプロデューサーとして参加するとDeadlineなどが報じていたが、後に彼の名前は消えてしまった。

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 『ジョーカー』への参加についてスコセッシ監督は「4年にわたって『ジョーカー』についてかなり深く検討した」と発言。だが、時間がないことを理由に参加を断念したという。最終的に『ジョーカー』には、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)、『ヒューゴの不思議な発明』(2011)などでスコセッシと組んだ、映画プロデューサーのエマ・ティリンジャー・コスコフが参加。とはいえ、スコセッシも『ジョーカー』の脚本については「よく知っている」といい、非常にパワフルな作品で、フィリップス監督は「驚くべき仕事をした」と語った。

 スコセッシは先月、英国Empire誌に掲載された、マーベル作品にまつわる「映画ではなくテーマパークに近い」という趣旨の発言が大反響となり、ハリウッドを中心にさまざまな反応が寄せられた。今回のBBCのインタビューでスコセッシは『ジョーカー』をスーパーヒーロー映画に数えていないことも明かしている。

 また別の機会でもスコセッシは、ヒーロー映画が新しい芸術の形であると認めつつも、テーマパークであるという主張はそのままに、劇場の上映枠がそうした作品に占有されていることへの懸念を表明している。実際、ロバート・デ・ニーロアル・パチーノが出演する最新作『アイリッシュマン』は、大手スタジオが退き、ストリーミング配信大手Netflixが参加することで製作された経緯がある。同作は11月27日より全世界配信される。(編集部・入倉功一)

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