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大沢たかお、日本映画界は「すごくしんどい時期」 主演作に込めた熱い思い

主演の大沢たかお
主演の大沢たかお

 俳優の大沢たかおが14日、都内で行われた映画『AI崩壊』ジャパンプレミアに出席。いまの日本映画が置かれている立場を鑑み、熱い思いで作品に挑んだことを明かした。イベントには賀来賢人岩田剛典広瀬アリス芦名星玉城ティナ松嶋菜々子三浦友和入江悠監督、AI(主題歌)も出席した。

賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリスら豪華キャスト集結【イベント写真】

 本作はAI社会になった近未来を舞台に、人工知能が暴走し、日本中を巻き込む大惨事に発展してしまう姿を描いたSFサスペンス映画。大沢は天才科学者で、医療AI「のぞみ」の開発者である桐生浩介を演じる。

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 これまでのイベントでも、2030年という近い未来を非常に大きな規模で、しかも完全オリジナル脚本で挑むというチャレンジは、並大抵の覚悟ではできなかったと話していた大沢。いよいよ公開が近づいてきたことに「皆さんに観ていただけるときがきました。本当にワクワクしています」と笑顔を見せると「いまアジア諸国にも勢いがあり、日本の映画界もすごくしんどい時期だと思います。そんななかで『まだまだ日本映画も捨てたもんじゃない』と思ってもらえることを目指し、賛同してくれたプロの方たちが集まってみんなで力を合わせて自信をもって作りました。エンタメの未来を感じながら観てほしい」と熱いメッセージを観客に投げかける。

 とにかくエモーショナルに挑んだ作品。大沢は今作で5度目の共演となり、気心が知れている松嶋にも「二人でやってきたことの集大成が出せれば」と熱い思いで臨んだことを明かすと、「興奮と緊張で撮影の前は眠れなかった」と告白。現場でも大事だと思うシーンの前に松嶋に「ここは大切なシーンだから」と芝居のすり合わせをしたという。

 松嶋も「関係性ができあがっている夫婦の役というのは難しいものなのですが、何年かおきにご一緒していたので、すんなりと入ることができました」とこれまで築き上げてきた関係性があったからこそ出すことができた芝居だったことを強調していた。

 「これだけの規模の大作で、オリジナル企画が通ったことが奇跡だった」としみじみ語った入江監督。撮影中はずっと「これでコケたら(映画界から)いなくなるんだろうなという思いだった」と発言し客席を笑わせていたが、「素晴らしいキャストさんたちが集まって完走していただけて、一つ成果を出せたのかなと思っています」と晴れやかな表情で語っていた。(磯部正和)

映画『AI崩壊』は1月31日より公開

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