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人気声優・梶裕貴が連ドラ主演に挑む理由

連ドラ初主演を果たした梶裕貴
連ドラ初主演を果たした梶裕貴

 声優の梶裕貴が、WOWOWオリジナルドラマ「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」(5月18日スタート)で、実写連続ドラマ初主演を果たした。アニメ「進撃の巨人」エレン・イェーガー役や「僕のヒーローアカデミア」轟焦凍役などで知られる人気声優の梶が、連ドラ主演に挑戦する理由とは? 幅広い活躍の裏にある、培った経験のすべてを“声優業に還元したい”という思いを明かした。

ドラマ「ぴぷる」劇中の梶裕貴【写真】

 本作は、原田まりるの小説が原作。人間とAIが結婚できるようになった近未来を舞台に、人とAIのあり方を問うSFヒューマンコメディーだ。梶は、人型AI・ぴぷると結婚する、オタク気質のサラリーマン・摘木健一(つみき・けんいち)を演じた。原作小説と連動して企画されたWEBドラマ「耳で楽しむ小説『ぴぷる』」でもボイスキャストとして同役を演じたが、梶が実写の連ドラに主演するのはこれが始めて。

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全力で取り組んだ結果を見てもらいたい

 「WEBドラマで摘木を演じさせていただいた時に原作を読んで、とても面白く、摘木に共感するところもたくさんあって、楽しくお芝居させていただきました。その当時、現場でスタッフさんと『アニメや実写化があったらぜひ!』と冗談交じりに話していたのですが、まさかアニメではなく、本当に実写ドラマというかたちでお声がかかるとは(笑)」

 実写ドラマの主演オファーに「また摘木を演じられるという事実が嬉しい反面、初めての挑戦でもあるので、不安とプレッシャーはすごくありました」と明かす梶。実際に撮影を終え、役に向き合う手順としては声の仕事と実写作品とは同じと受け止めているが、テクニカルな要素も強いアフレコでの演技と、ビジュアルや所作も含めた実写での演技の違いは実感したそう。

梶裕貴
「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」より - (C) 2020ドラマ「ぴぷる」製作委員会

 それでも撮影中は役づくりに関して、指導があったわけではないという。「信頼して任せていただけていたのかなとも思いますし、自分でも摘木という人間の動き方、呼吸みたいなものを“声だけ”じゃなく捉えることができていたのかな、と思いたいですね」と振り返る。ドラマの放送を控え、新しい挑戦であるがゆえの不安はあるが、「自分がどういう芝居をしたのかを客観的に見てみたいという気持ちもあります」と明かす。

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 「今までと違った新しいことに挑む時には必ず逆風が吹いてくる、というのはもう既に感じていたこと。でも、そんな負の感情以上に、日々応援してくださっている皆さんのあたたかい想いを感じたのも事実。昨年末の初ミュージカル挑戦の際には、すごく励ましていただきました。このドラマも、とても多くの方々が楽しみにしてくださっているなと感じているので、いつも通り、全身全霊でぶつかった結果を皆さんにご覧いただきたいです」

自信を持って「声優です」と言いたい

 梶が口にしたように「イノサンmusicale」でのミュージカル初挑戦、今回の連ドラ初主演、さらにはYouTubeチャンネル開設など、近年活躍の幅をぐっと広げているが、「何をさせていただく時でも、自分は声優でありたいと思いますし、自信を持って『声優です』と言いたい」ときっぱり。

 「最近ありがたいことに、いろいろなことに挑戦する機会をいただいていますが、それは声の役者として、もっともっと新しい表現を追求していきたいから。もちろん、普段の声優業から勉強することもたくさんありますし、先輩方のお芝居に触れて感動することもいっぱいあります。でも、もし求めていただけるチャンスがあるのなら、自分の活動範囲を自ら狭めることなく、いつも違った場所……アウェーで、今までなかったような価値観を学んで、声の仕事にいかすことができたらなという強い思いがあります」

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 この連ドラ初主演のように自分が新たに得た経験値・財産のすべてを声優業に還元したいと熱意を抱く梶だが、新しい挑戦は「怖い」という本音も。

 「それぞれ価値観が違うから、好意的な意見もあればそうでないものもある。それに悩んだり、傷ついたりした時期もありましたが……悲しいけれど、そういうものだと割り切らないとやってこられなかったというのはありますね」と語る一方、「一生懸命やって、なんとか結果を出そうと思っていると、周りの人にも必ず伝わるんだということも同時にわかった気もしているので、とにかく何事も全力でいなきゃと思います」と意志は強い。

 「最近、『どうしたいのか』とか『今後どうなっていくのか?』と尋ねられることもあるのですが……自分としては今も、これからも変わらず、ずっと声優でしかないです。周りから『何の職業だ?』と言われたとしても、やっぱり『僕は声優だ』と思い続けていきます」

 そんな梶にとって、連ドラ主演という経験は、改めて芝居を見つめなおす機会になったという。

 「昨年のミュージカル時もそうでしたが、表現の仕方も違えば現場の段取りも違うし、役者さんの芝居との向き合い方、作品との向き合い方もまた違うと感じました。本当にとても勉強になりましたね。こう、もっともっと、熱くいなくちゃなと思いました」

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 その現在地から先のビジョンもすでにある。「声優だけの魅力、声優だからこそできることって何だろうということに、最近すごく意識が向いています。その一つが朗読なのかもしれないな、と。『声優なんだ!』という自分への圧でもあるし、周りへの宣言でもある。声優に特化した何かを自分でゼロから作っていくことが、また一つ、次に進んでいく上で必要なことなのかもな、と思い始めました」と打ち明ける。

 経験は、失敗も反省もすべてプラスになっていて、「それがあるから今がある」と語る梶。向上心と意欲は増すばかりに見え、今後もこれまで以上の活躍を期待できそうだ。(編集部・小山美咲)

WOWOWオリジナルドラマ 「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」は5月18日深夜0時より放送開始(全8話) 初回2話連続放送・第1話のみ無料放送

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