大友克洋「AKIRA」第1巻、困難乗り越え驚異の100刷到達!

「AKIRA」第1巻書影
「AKIRA」第1巻書影

 講談社は24日、大友克洋の人気コミック「AKIRA」の第1巻が、講談社コミック史上初めて100刷に到達したことを発表した。1984年の発売から版を重ね続け、9月25日に、36年を経た100度目の重版が出来する。

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 「AKIRA」は、第3次世界大戦から復興しつつある、2020年のオリンピックを控えた“ネオ東京”を舞台に、謎の軍事機密「アキラ」をめぐる争いに巻き込まれた不良少年たちを描く作品。1988年には、原作者である大友の手でアニメーション映画化もされ、世界中のファンを魅了し続けている。2019年には、新アニメ化プロジェクトが発表。まさに五輪を控えた現実の東京と重なる表現が散見されることもあり、再び話題を呼んでいる。

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 講談社では、凝った造本でも知られるコミックについて「製造費のかかる単行本が、長らく定価据え置きのまま、同じ仕様で増刷され続けてきたのは、驚異的なこと」とコメント。100回にわたる増刷の間には、いくつか問題も生じた。

 その一つが、製版フィルムの劣化。同社によると、60刷を越えたあたりから版が荒れだしたため、対策としてフィルムを高解像度でスキャンしてデータ化した。また、もうひとつの問題が、カバーの色の変化。長らく前の刷り色に色味を合わせていたが、そのわずかな色の違いが、増刷ごとに大きな変化になってしまい、70~80刷を重ねる頃には「海賊版のような装丁」になっていたため、3~4年前から発売当時の色に戻した。そして、ついには漫画本文の用紙が生産中止になってしまい、やむなく100刷から変更している。

 時代を超えて人々を引き付ける「AKIRA」の魅力について、同社では、著者である大友の「漫画なんて所詮、娯楽なんですよ。パラパラ読んでおもしろいと思ってもらえないとダメなんです」という言葉を引用すると共に「映画的なコマ割りや写実的でシャープな筆致に目が行きがちですが、大友氏は普遍的なおもしろさを人に伝える、ということを第一に漫画を制作しているのです」としている。

 今回の快挙に大友も「長きにわたりご愛読いただきまして、ありがとうございます」とコメントを発表。100刷目となる第1巻は、10月上旬頃から店頭に並ぶ予定。(編集部・入倉功一)

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