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仲野太賀&大島優子&若葉竜也、リミッター外した『生きちゃった』ラストシーン

映画『生きちゃった』の初日舞台あいさつが行われた
映画『生きちゃった』の初日舞台あいさつが行われた - (C) B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved.

 石井裕也監督の新作『生きちゃった』の初日舞台あいさつが3日に都内で行われ、仲野太賀大島優子若葉竜也、石井監督が登壇。石井監督は「実力派の本気の姿は想像しきれず、ラストシーンは凄すぎて僕自身が引きました。ここまでの芝居を撮れたら、傲慢にならざるを得ない。もう“傲慢になっちゃった”!」と役者たちがリミッターを外していたという作品のラストシーンについて語った。

 本作は『舟を編む』などで知られる石井監督がオリジナル脚本を書き下ろした作品。幼なじみの奈津美(大島)と結婚し、平凡だが穏やかな日常を送っていた厚久(仲野)だったが、ある日、奈津美が不倫をしているのを目撃し、奈津美との関係、同じく幼なじみの武田(若葉)との関係がゆがんでいく。

 石井監督は「日本社会の抱える問題を映画にしたかったし、言葉にならない凄まじいラストシーンを作りたかった。この二つが重要でした」と述懐。脚本に痺れたという仲野は「脚本の熱量と切実な思いとセリフ。作家が本当に思っていることが並んでいました。僕が演じることの意味も感じたし、自信を持って堂々とここにいられるというか、全部を出しちゃったので言い訳できない状況。相当な気合を入れてのぞみました」と明かした。

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 また、石井監督が「急に叫びだして、怖くなった。大島さんはアッチの方にいちゃっていたので……」と感嘆し、絶賛したラストシーンの演技について大島は「それまでの奈津美の行動を考えると叫ばないかな? と思ったけれど、気持ちを素直に吐き出して自分をさらけ出してみようと思ったら、叫んでいました」と振り返った。

生きちゃった
主演を務めた仲野太賀 - (C) B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved.

 若葉とのラストシーンについて仲野が「やっているときは精一杯」とコメントすると、若葉は「想像していない自分の顔がスクリーンに映っていて、これは人様に見せられる顔ではないと思った」と話した。最後に仲野は「この映画は力強く生きる強さを伝える作品です。観客の皆さんには色々なものを持ち帰ってもらいたいです」とメッセージを送った。(編集部・海江田宗)

映画『生きちゃった』は公開中

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