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ムーミン原作者の半生を映画化『TOVE』2021年公開

トーベ・ヤンソンの葛藤と恋を描く『TOVE(原題)』アートワーク
トーベ・ヤンソンの葛藤と恋を描く『TOVE(原題)』アートワーク - (C) 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved

 世代を超えて世界中で愛される人気キャラクター・ムーミンを生んだフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた、映画『TOVE(原題)』が、2021年秋に日本公開されることが決定した。発表に合わせて、本国版アートワークと場面写真も公開された。

【画像】手描きのムーミン『TOVE』場面写真

 1945年に発表した童話「小さなトロールと大きな洪水」で、ムーミンをこの世に送り出したトーベ。その人生を反映したようなムーミンたちの冒険は、やがて彼女に国際的な名声をもたらし、現在もさまざまな形で世界中の人々を楽しませ続けている。本作は、戦争に抗う彼女の思いが生んだ物語から、いかに原作が執筆され、「ムーミン」の愛すべきキャラクター達が生み出されていったのか。トーベの人生のあり方とともに創作への情熱を描き出す。

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 物語が始まるのは1944年のヘルシンキ。戦火の中でトーベはムーミンの世界を作り出し、アトリエでの暮らしを始める。型破りな彼女の生活は、彫刻家である父の厳格な教えとは相反していたが、自分の表現と美術界の潮流との間にズレへの葛藤、めまぐるしいパーティーや恋愛を経験しながら、トーベとムーミンは共に成長していく。自由を渇望するトーベはやがて、舞台演出家のヴィヴィカ・バンドレルと出会い、互いにひかれ合っていく。

 本国において、スウェーデン語で書かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録したという本作。第93回アカデミー賞国際長編映画賞のフィンランド代表にも選出されている。トーベ・ヤンソンを演じるのはアルマ・ポウスティ。そのほか、クリスタ・コソネンシャンティ・ロニーヨアンナ・ハールッティロバート・エンケルらが出演。メガホンを取ったのはザイダ・バリルート監督。(編集部・入倉功一)

映画『TOVE(原題)』は2021年秋 新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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