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ハリウッドで物議 スティーヴン・ユァン主演作がGG賞作品賞選考外に

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スティーヴン・ユァン
スティーヴン・ユァン - Tibrina Hobson / Getty Images

 海外ドラマ「ウォーキング・デッド」、映画『バーニング 劇場版』のスティーヴン・ユァンが主演する映画『ミナリ』が、ゴールデン・グローブ賞において作品賞ではなく、外国語映画賞の選考対象になったことで、ハリウッドの映画関係者の間で物議を醸していると、Varietyほか各メディアが報じた。

【画像】映画『ミナリ』場面写真

 同作は、アーカンソー州の小さな農場に移住した韓国人家族を捉えたもの。今年のサンダンス映画祭では審査委員賞と観客賞をダブル受賞したオスカー候補の話題作で、監督は韓国系アメリカ人リー・アイザック・チョン監督。製作配給会社もアメリカのA24が行ったものの、映画内の使用言語が韓国語と英語で、ゴールデン・グローブ賞が規定とする作品賞(ドラマあるいはコメディー/ミュージカル部門)の対象となる英語のセリフが50%以上に達しなかったことで、作品賞の選考対象にはならなかった。

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 昨年もゴールデン・グローブ賞では、ルル・ワン監督の映画『フェアウェル』と、ペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』が、ゴールデン・グローブ賞でいくつかのノミネーションを受けたものの、作品賞からは外されていた。

 一方、そのような規定のないアカデミー賞では、今年、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に選ばれ、歴史的な出来事となった。ダイバーシティを受け入れる傾向があるハリウッドの中で、今回の選考について、ゴールデン・グローブ賞のこの長年の規定に、異議を唱える人物もいるようだ。

 そのうちの一人が、『フェアウェル』のルル・ワン監督で、「今年は、『ミナリ』ほど、アメリカ(らしい)映画を見たことがない。アメリカに移り住んだアメリカン・ドリームを追求する移民の家族のお話です。われわれは、アメリカ人を英語だけを話すものとして特徴づけてしまう時代遅れの規定を、本当に変える必要がある」とTwitterでコメント。

 一方、マーベルの大作『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題) / Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』で主役に大抜てきされたシム・リウも「念のために言っておきますが、『ミナリ』は、アメリカを舞台にアメリカ人の主演俳優を起用し、アメリカ人のフィルムメイカーが脚本・監督を手掛けたアメリカのプロダクション作品です」とTwitterで語り、同作が外国語映画賞の枠に入ることに疑問を投げかけている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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