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ゴールデン・グローブ賞『ノマドランド』が作品賞!受賞結果全リスト

日本公開は3月26日! - 映画『ノマドランド』より
日本公開は3月26日! - 映画『ノマドランド』より - (C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

 現地時間2月28日、第78回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われ、クロエ・ジャオ監督のロードムービー『ノマドランド』が作品賞(ドラマ)と監督賞の二冠に輝いた。最多6部門でノミネートされていたデヴィッド・フィンチャー監督のNetflix映画『Mank/マンク』は、無冠に終わった。

『ノマドランド』フォトギャラリー

 『ノマドランド』は、企業の経済破綻とともに住処を失い、最愛の夫も亡くした女性(フランシス・マクドーマンド)が、車上生活者=現代のノマド(遊牧民)として放浪の旅を続けるさまを描いた作品。第77回ベネチア国際映画祭では金獅子賞、第45回トロント国際映画祭では観客賞を受賞するなど賞レースを席巻しており、ゴールデン・グローブ賞も制することになった。

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 作品賞(コメディー/ミュージカル)は、『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』が受賞した。主演のサシャ・バロン・コーエンは男優賞(コメディー/ミュージカル)にも輝き、こちらも二冠だ。

 男優賞(ドラマ)は、昨年8月に大腸がんのため亡くなった『マ・レイニーのブラックボトム』のチャドウィック・ボーズマンさんが受賞。妻のテイラー・シモン・レドワードが亡き夫に代わり、「彼は神に、両親に、祖先の導きと犠牲に感謝したことでしょう」と涙ながらに受賞スピーチを行った。

 また、アメリカ映画でありながら、英語のセリフが50%以上に達しなかったとして作品賞ではなく外国語映画賞にカテゴライズされて波紋を呼んだ『ミナリ』(韓国系移民一家を描いた人間ドラマ)は見事、外国語映画賞に輝いている。

 今年のゴールデン・グローブ賞授賞式は、新型コロナウイルスの影響で今までにない開催形態が取られた。ティナ・フェイはニューヨーク、エイミー・ポーラーはロサンゼルスの会場で司会を行い、プレゼンターがそれぞれの会場に登壇する一方で、候補者たちは自宅やホテルなどそれぞれの場所からリモート参加。受賞者スピーチで音声が届かないなどのトラブルや、親の受賞を喜んだ子供たちがカメラの前に飛び出してくる一幕もあった。

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 ゴールデン・グローブ賞はハリウッド外国人映画記者協会の投票により選定されるが、司会のティナとエイミーはオープニングのモノローグで、ここのところ波紋を呼んでいた同協会の約90人のメンバーに黒人が一人もいないという事実に言及。その後、登壇したハリウッド外国人映画記者協会のメンバーは、協会に黒人を入れ、より包括性のある組織を目指すと発表していた。(編集部・市川遥)

映画部門の受賞結果は以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『ノマドランド』

■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』

■男優賞(ドラマ)
チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』

■男優賞(コメディー/ミュージカル)
サシャ・バロン・コーエン 『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』

■助演男優賞
ダニエル・カルーヤ 『ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア(原題) / Judas and the Black Messiah』

■女優賞(ドラマ)
アンドラ・デイ 『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題) / The United States vs. Billie Holiday』

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■女優賞(コメディー/ミュージカル)
ロザムンド・パイク 『アイ・ケア・ア・ロット(原題) / I Care a Lot』

■助演女優賞
ジョディ・フォスター 『ザ・モーリタニアン(原題) / The Mauritanian』

■監督賞
クロエ・ジャオ 『ノマドランド』

■脚本賞
アーロン・ソーキン 『シカゴ7裁判

■音楽賞
ソウルフル・ワールド

■歌曲賞
「Io Si (Seen)」 『これからの人生

■外国語映画賞
『ミナリ』(アメリカ)

■アニメーション作品賞
『ソウルフル・ワールド』

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