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台湾で大ヒット!『返校 言葉が消えた日』予告編公開 人気ホラーゲームを映画化

『返校 言葉が消えた日』より
『返校 言葉が消えた日』より - (C)1 Production FilmCo. ALL RIGHTS RESERVED.

 2017年に発売された台湾の同名大ヒットホラー・ゲームを映画化する『返校 言葉が消えた日』(7月30日公開)の予告編及び場面写真が公開。40年に及んだ台湾の負の歴史をベースにした本作の恐ろしくも哀しい世界観の一端が見られる。

『返校 言葉が消えた日』予告編

 本作の舞台は、台湾の白色テロ時代。1947年の二・二八事件以降の戒厳令下において、蒋介石率いる国民党が反体制派に対して政治的弾圧を行い、40年もの間、国民に相互監視と密告が強制され、多くの人々が投獄、処刑された。放課後の教室で、いつの間にか眠り込んでいた女子高生のファン・レイシン(ワン・ジン)が目を覚ますと、校内から人の姿が消えていた。校内をさ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが、どうしても外へ出ることができない。廊下の先に、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と教師を探す二人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の真相に近づいていく。

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 予告編は、「国家に逆らう者は死刑に処す」という1962年台湾の粛清時代からスタート。翠華高校の生徒たちが密かに禁じられた本を読む“秘密の読書会”、軍に暴力をふるわれ連れ去られていく男子生徒。そこから映像は、暗闇の校内をさまようファン・レイシンとウェイ・ジョンティンへと切り替わり、「裏切る奴はいないと言ったよな」「どうしてこうなった?」「僕は言ってないよ」「思い出すのが怖い?」といった不穏なセリフや血なまぐさい映像の断片が連続。ラストはファンが廃墟のような薄暗い教室で目覚めるところで幕を閉じる。

 本作は、第56回金馬奨で主要12部門にノミネート、最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞の快挙を成し遂げた。当初2020年10月の劇場公開を予定していたが、コロナ禍で今年7月へと延期された。Netflixでは昨年12月より、映画で描かれている時代の30年後を舞台としたドラマ「返校」が配信された。(編集部・石井百合子)

映画『返校 言葉が消えた日』は7月30日、TOHOシネマズシャンテほか全国

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