ホロコーストで生き別れ…妻子の最期を知った男が復讐を決意『復讐者たち』本編映像
ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる衝撃の復讐計画を描く映画『復讐者たち』（7月23日公開）から、本編映像が公開された。
本作は、敗戦直後のドイツを舞台に、ホロコーストを生き延びたユダヤ人のマックスが、収容所で離ればなれになった妻子がナチスに殺されたことを知り、ナチスの残党たちへの復讐計画に加わる姿を描くサスペンス。ナチス残党を密かに処刑しているユダヤ旅団と行動を共にすることになったマックスが、やがて過激な報復活動を行うユダヤ人組織“ナカム”に参加することになり、ドイツ人600万人を標的にした驚くべき復讐計画の存在を知ることになる。
今回公開されたのは、主人公マックスが愛する妻と子の最期を聞かされ、深い悲しみに打ちひしがれるシーンを切り取った本編映像。第2次世界大戦が終結するも、戦時中に生き別れてしまった妻子をずっと探し歩いているマックスは、立ち寄った町で妻子が迎えたむごい最期を迎えてしまったことを知る。この瞬間にマックスが生きる意味をナチスへの復讐へと見出していくことになる重要な一場面となっている。マックスを演じたのはテレンス・マリック監督の『名もなき生涯』での演技も記憶に新しい実力派俳優アウグスト・ディール。埋めようのない喪失感と憎しみを内に秘めた男を熱演で表現している。
監督は『ザ・ゴーレム』などのドロン・パズとヨアヴ・パズ。今作について「私たちは『プランA』をようやく映画化できた最初の世代として、最終的に復讐と破壊ではない人生を選んだ、勇気ある人々のストーリーを語れたことを心から光栄だと考えている。このテーマは今日の私たちの世界における社会的、政治的風潮に対してもなぞらえることができるはずだ」とメッセージを寄せている。（編集部・大内啓輔）
