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『ワイルド・スピード』ポール・ウォーカーさんは作品で生き続ける…ミア役女優、第9弾で感じた彼の存在

最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でファミリーに戻ってきたミア(右)
最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でファミリーに戻ってきたミア(右) - (C) 2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

 映画『ワイルド・スピード』シリーズでミア・トレットを演じるジョーダナ・ブリュースターがリモートインタビューに応じ、シリーズ第9弾『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(8月6日全国公開)で挑戦した本格アクションや、ミアの夫ブライアンを演じた故ポール・ウォーカーさんについて語った。

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 2001年の1作目から主人公ドミニク(ヴィン・ディーゼル)の妹ミアを演じているジョーダナ。前作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)への出演はなかったが、今回およそ6年ぶりにシリーズ復帰を果たした。「同じキャラクターを20年演じ続けることは当たり前のことではないですし、とても光栄です」と語るジョーダナは、「『ワイルド・スピード』1作目当時は非常に小規模な作品で、次があればラッキーと思っていました。それが今では、全世界で愛されるほどの壮大なサーガに成長したんです。世界中を飛び回って、ファンの方々と交流できることは本当に最高です」と20周年を迎えたシリーズへの思いを明かす。

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 最新作では、ドムと弟ジェイコブ(ジョン・シナ)の確執、そしてミアを含むトレット家の歴史が語られる。ジョーダナによると、メガホンを取るジャスティン・リン監督の判断で、ミアの出番に一部変更が生じていたという。「もともと、ミアは序盤から登場する予定だったのですが、完成版では出番が少し後ろになったんです。それは重要なことで、本作はドムとジェイコブの関係性を中心に、そこに妹のミアが関わってくる構図ですから。それによって、本作における彼女の役割がより明確になっているんです」

 本作でミアは、死んだと思われていたハン(サン・カン)の行方を追って、レティ(ミシェル・ロドリゲス)と東京へと向かう。東京では、新キャラクター・エル(アンナ・サワイ)を交えた肉弾戦が展開。ジョーダナも激しいアクションシーンに挑んでいる。「監督が東京でのアクションシーンで求めたのは、即興性なんです。ミアとレティが『敵に囲まれた、どうしよう?』となった時に、咄嗟に身の回りにあるフライパンやナイフを武器にして、相手と戦います。緻密に計画されたアクションが多い中で、あえて泥臭く見せるファイトシーンを選んだのは、すごく革新的だと思います」

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 そんなジョーダナは本作の撮影中、2013年に交通事故で亡くなったポールさんの存在を常に感じていたという。「どんなことが起きても、ポールの存在は絶対に消えない。撮影現場だけでなく、私の人生においても」と切り出したジョーダナは、「ポールは私だけでなく、他の人の人生においてもかけがえのない存在。ポールを失ったことは今も悲しいですが、この作品でポールとブライアンは永遠に生き続けます。最新作はシリーズ20周年を祝う作品であると同時に、ブライアンを称える作品でもあるんです」と力強く語った。

 第11弾をもって完結する『ワイルド・スピード』は、本シリーズとは別にスピンオフ企画が複数進行している。そのうちの一つとして、女性キャラクターをメインに据えた作品も浮上しているが、ジョーダナは「ざっくりとした話し合いがあったとは聞きましたが、まだ何も決まっていないみたいです」とコメント。「(スピンオフの)アイデアは素晴らしいと思います。特にミシェルとは今回アクションシーンを一緒に撮りましたし、ミアとレティの物語を描くのであれば、可能性は無限にあると思います」と実現に前向きな姿勢を見せていた。(編集部・倉本拓弥)

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