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『フリー・ガイ』悪役タイカ・ワイティティの未公開シーンだけで映画が1本できるほど!

タイカ・ワイティティとショーン・レヴィ監督 - 映画『フリー・ガイ』より
タイカ・ワイティティとショーン・レヴィ監督 - 映画『フリー・ガイ』より - (C) 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 映画『フリー・ガイ』で悪役アントワンを演じたのは、『ジョジョ・ラビット』や『マイティ・ソー バトルロイヤル』を監督する傍らそのコミカルな演技でも知られるタイカ・ワイティティだ。タイカとはあの『グリーン・ランタン』でも共演している主演のライアン・レイノルズは「彼の未公開シーンは、それだけで1本の映画になるはず。実際、そうなるかも」と本作にはタイカのアドリブによって大量の未公開シーンがあることをTwitterで明かしている。

【画像】タイカが演じた悪役アントワン(左)

 自分がオンラインアクションゲーム「フリー・シティ」のモブキャラだと知ってしまった銀行の窓口係ガイ(ライアン)が、プログラムを無視してヒーローとして立ち上がるさまを描いた本作。アントワンは、「フリー・シティ」の仕掛け人であるゲーム会社スナミのワンマン社長だ。ガイが「フリー・シティ」の将来にとって大きな脅威になることに気付いたアントワンは、ガイをこのゲームから永遠に葬り去ろうとする。

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 イケイケなファッションにテーマ曲、立ち居振る舞いと全てにおいて癖が強すぎる悪役アントワンについて、メガホンを取ったショーン・レヴィ監督は「タイカはそのままでも面白い脚本を、ものすごい次元でアレンジしてみせた。彼は頭の回転がすごく速くて、だからこそアントワンは歴史に残る悪役になっていると思う」と大絶賛。「“面白くて楽しいけど死ぬほど嫌い”という人物をギリギリのラインで演じ、彼をめちゃくちゃ憎たらしくて超楽しい人にしてくれた。これは彼の才能の証明になっていると思うよ」と続けた。

 シネマトゥデイのインタビューに応じたレヴィ監督は、ひたすらゲームの続編を作ってもうけることに固執しているアントワンは、映画ビジネスへの皮肉にもなっていると言う。「映画界は今やフランチャイズ、続編、IP(原作もの)だらけ。本作がこの夏唯一のオリジナルの大作だということが、いい皮肉になっていると思う。オリジナルの大作はどんどんレアになってきている。観客がこの“新しいもの”を喜んでくれたらいいな。そうでなければ、こうした映画も作られなくなるから。観られるのは続編ばかりになってしまう。僕は映画の存続を信じたいし、オリジナリティの存続を信じたい。楽しいのは、タイカはちょうど『マイティ・ソー』第4弾を作ったばかりということ(笑)。そんな彼が“続編中毒”について皮肉っているんだからね(笑)。僕たちはそれをすごく楽しんだよ」と楽しげに笑っていた。(編集部・市川遥)

映画『フリー・ガイ』は公開中

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