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青木柚『MINAMATA』患者役で美しい演技 監督が「絶対注目すべき俳優」と感動

映画『MINAMATA-ミナマタ-』より
映画『MINAMATA-ミナマタ-』より - (C) Larry Horricks

 ジョニー・デップ真田広之ら多くの日本人キャストと共演する映画『MINAMATA-ミナマタ-』(公開中)で水俣病の患者役として出演している青木柚。弱冠二十歳にしてジョニーとの共演シーンで鮮烈な存在感を発揮。彼を「信じられないほどの実力を持った方」と評するアンドリュー・レヴィタス監督に、キャスティングの経緯について話を聞いた。

【写真】青木柚&ジョニー・デップの共演シーン

 本作は、1971年から1974年の3年間にわたって、水俣で暮らしながら公害に苦しむ人々の日常と闘いの日々を撮影し、世界にその惨状を伝えたアメリカの写真家ユージン・スミスを主人公にした物語。ユージン役のジョニー以外のメインキャストは全て日本人という意味でも特筆すべき作品で、通訳の女性アイリーンに美波、日本の大企業チッソに補償を求める運動の先頭に立つリーダーに真田広之、ユージンらと対立するチッソの社長に國村隼。水俣に暮らしユージンに影響をもたらす人々に、加瀬亮浅野忠信岩瀬晶子らが名を連ねている。

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 ベテランが並ぶなか、引けを取らない存在感を見せているのが青木柚。近年は「きれいのくに」(NHK)、「アノニマス ~警視庁“指殺人”対策室~」(テレビ東京)などのドラマで注目を浴び、現在、石川瑠華とダブル主演を務める映画『うみべの女の子』が公開中。先ごろ終了した「プロミス・シンデレラ」(TBS系)では、いじめられっ子の高校生・下山くん役で人気を博した。

 青木が『MINAMATA』で演じるのは、水俣病患者のシゲル。ジョニー演じるユージンが手にしていたカメラに興味を持ち、写真を教わる役どころだ。通訳のアイリーンを介してのコミュニケーションもさることながら、とりわけ目を引くのがユージンと二人きりの屋外でのシーン。公害に苦しむ人々とその元凶である企業チッソが対立する殺伐とした雰囲気のなか、二人の間に言葉を超えた絆が芽生えていく様子は、一縷の輝きを放っている。

 レヴィタス監督いわく、青木の出演はキャスティングディレクターの奈良橋陽子氏の推薦によるもの。「何人かの俳優さんのテープを送ってくださったのですが、彼が特別なものを持った若者だということは明らかでした。青木さんはこの役に入り込み、真実味を持って演じてくれました。ジョニーと演じるなんて、どれだけ恐れ多かったかと思うのですが、本当に美しい演技を披露してくださいました」と青木を絶賛。

 さらに「ぜひ一緒に今後も仕事をしたいと思っています。そして、この記事を読んでいる方にお伝えしたいのは、これから絶対注目すべき俳優さんだということは間違いないということです」と彼の才能をアピールしている。

 今後、青木は東京で暮らす13人の若者たちを描く映画『スパゲティコード・ラブ』(11月26日公開)が待機中だ。(編集部・石井百合子)

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