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「カムカムエヴリバディ」城田優、ナレーションは第4のヒロイン!英語の語りに大切なことは?

城田優
城田優 - (C) NHK

 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)で、語りを担当している城田優。これまで朝ドラへの出演もあるものの、今回は英語を交えながら声のみで物語に参加している。表現で大事にしていることや、三世代で紡がれる物語への思いを語った。

涙腺崩壊…朝ドラ「カムカムエヴリバディ」衝撃回に騒然

 連続テレビ小説の105作目にあたる「カムカムエヴリバディ」は、岡山・大阪・京都を舞台に、昭和から令和にかけての時代にラジオ英語講座とともに歩んだ祖母・母・娘の3世代親子を100年にわたって描くファミリーストーリー。“朝ドラ”では初となる3人のヒロインが登場し、上白石萌音深津絵里川栄李奈がリレーを繋いでいく。

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 以前には「純と愛」にキャストとして参加した城田。今回、語りというポジションは「シンプルに光栄の一言に尽きます」と語りつつ、「役者として出演するのとはまた違いますね。正直に言えば、今回のオファーのほうがうれしいかもしれません」と思いを明かす。

 「というのもナレーションは、物語の世界観を創るのに一番重要なパートで、その物語の核となる部分を僕に任せていただけるのが本当に光栄なことだからです。しかも物語の第1話から最終話まで全編を通して登場します。今回はヒロイン三世代にわたる物語なのでおそらく出番が一番多いのは僕です。これはもう第4のヒロインと言ってもいいのではないでしょうか(笑)」

 今作では、英語講座を題材にしているということもあり、英語と日本語を織り交ぜた語りも好評だ。この新たな試みは城田自身も挑戦の日々だという。「スペイン人と日本人のハーフなのでスペイン語の発音なら直されることはないのですが、英語は10代から興味を持って独学で学んだ言語で決してネイティブというわけではないんです。ヒロインの安子と同じですね。シンプルに英語に触れて興味をもって学び始めて多少日常会話が話せる程度です。英語の発音は本当に難しいのでそこは一番頑張っています。新しい台本をいただいて、英語のナレーションがあるといまだに『わ! 英語がある!』ってなりますね(笑)」

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 「物語のテーマのひとつがラジオ英語講座ですが、ナレーションも英語講座のイメージでやらせていただいています。流ちょうに抑揚をつけた、完成させた語りというよりは、やはり日本語で言った後にわざわざ同じことを英語で置き換えて言うということに意味があるのではと思っています。ラジオ英語講座は、ラジオで英語を教えることがメインのプログラムですよね。なのでナレーションもその英語の教材の一部であるということを大切にしています。お子様からご年配の方まで“朝ドラ”をご覧になる幅広い層の中には初めて英語に触れる方もいらっしゃるかもしれない。すべての方々に向けてしっかりと耳を傾けていただけるように、語り部として物語を届けていきたいと思っています」

 今後も三世代のヒロインに声で寄り添っていくことになる城田。「3世代の物語というのは珍しいですよね。物語も3分割されているぶん、その一人ひとりの人生が濃く、序盤から展開がとても早いです。まるで植物が太陽の光と雨でどんどん枝を広げ、花を咲かせ実が大きくなるように、人もどんどん成長し濃くなっていく。そして枯れていくものもあればより咲いていく花があり、そして次の世代に受け継がれていく。今回のタイトルにもなっているように英語がすごく意味を持っていて、かつそこでつながっていく。一見たいしたことないと思っていた人と人とのつながりが、のちに深いつながりになっていったり。偶然だったり奇跡的だったりする、ささいな出来事が自分の人生を変えてしまったり……そんなことがたくさん散りばめられていてドラマティックな物語です」

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 現在は岡山を舞台に、安子の物語が繰り広げられている。城田はヒロインの安子について「上白石萌音ちゃんが演じる安子が本当にすばらしいんです。何度も泣かされましたね。彼女が笑っているとこちらも幸せになるし、彼女が悔しそうにしていると「がんばれっ!」と応援したくなります。ドラマを見る人たちにとってなによりも必要なことは、共感することだと僕は思っていますが、安子という女の子は、視聴者の皆さんを置いて行かずに、みんなと同じラインに立っているような気がします。自分の愛する人が守りたかったものや自分の愛する人が好きだったものを心から大切にすることができる人で、自分の家族と好きな人の家族、そのどちらも平等に愛せる懐の深いヒロインです」と表現する。

 戦争が終わり、さまざまな別れもあった第4週。「この物語のなかには希望を持って未来を信じ、前に進んでいく人物たちがたくさん登場します。安子は英単語を毎日ひとつ覚えるごとに、戦地に行った稔に会える日が近づくと信じていました。残念なことにその希望はかなわなかったですが、信じるということが人生ではなによりも大切なんです。いま薄暗い闇の中にいて前に進むエネルギーが必要な方々に、少しでも栄養となるようなものを毎日15分間見ていただくことで蓄えてもらえればと願っています」

 今後も英語講座に関わるヒロインの物語を彩り続けることになる城田の声。今後の表現にも注目だ。(編集部・大内啓輔)

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