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朝ドラ・賢三役の大森南朋「いつも家族を見守っている」

比嘉賢三役の大森南朋
比嘉賢三役の大森南朋 - (C) NHK

 現在放送中のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土、総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)で、ヒロイン・暢子(黒島結菜、幼少期・稲垣来泉)の父・比嘉賢三を演じる大森南朋。自身の役や比嘉家への思いについて語った。

四兄妹の父・賢三役の大森南朋【写真5枚】

 「ちむどんどん」は、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹の歩みを描く50年の物語。「マッサン」を手掛けた羽原大介によるオリジナル作品で、語りはジョン・カビラが担当。三浦大知の主題歌「燦燦」(さんさん)がドラマを彩る。

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 大森演じる賢三は、唄三線をこよなく愛する穏やかな父親。普段はあまり役づくりをしないという大森だが、今回は沖縄ことばで唄三線もあり、約4か月の練習を積んで撮影に臨んだ。そして「とてもいい家族です」という比嘉家について、「賢三は早くに亡くなってしまいますが、いつも家族を見守っていると思いますし、子どもたちにはそれぞれの夢に向かってまっすぐ育ち、幸せになってほしいと願うばかりです」と胸中を明かした。コメント全文は以下の通り。(清水一)

▼比嘉賢三という人物を演じるにあたって

苦労人でもある賢三は、昔かたぎで筋の通った人。まさに昭和のお父さんという感じなので、心の中には「ブレない父親でいたい」という気持ちがあるのではないかと思っています。ただやっぱり人間ですから、何かしらのブレは必ず生まれるはず。そんな細かな感情を、お芝居で表現していければと。ふだんはあまり役作りをしないんです。でも今回はセリフが沖縄ことばかつ、沖縄の伝統楽器である唄三線を愛するという役どころでしたので、4か月くらい練習を重ねてから撮影に臨みました。

▼劇中で唄三線を弾きながら沖縄民謡を歌うシーンがあるが、苦労したところは?

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もともと沖縄民謡が好きでよく聞いていたので、演じていてもなじみ深かったですし、練習を含めて楽しい時間でした。ただ、三線を弾きながら歌うのには、結構苦労しました。お芝居の最後に弾くシーンは本当にドキドキして、なかなかうまくできなくて。特に「唐船(とうしん)ドーイ」という物語のキーになる曲が、速弾きなのもあり一番難しかったです。撮影ではご迷惑をおかけしまして……何度もやり直していたら、(子役の)歌子(布施愛織)が「頑張れお父ちゃん!」って応援してくれました(笑)。そんなプレッシャーもありながら、比嘉家のみんなと演じるうちに賢三という役が出来上がっていったと思います。

▼比嘉家について

とてもいい家族です。劇中の比嘉家と現場での僕らにも全く温度差がなくて。それくらい撮影中の空気もよかったですし、演じるにあたっても子どもたちが雰囲気を作ってくれました。わんぱくな賢秀(浅川大治)にしっかり者の良子(土屋希乃)、ハキハキした暢子、かわいらしい歌子と、それぞれキャラクターも立っていますね。なかでも家族でご飯を食べるシーンは、誰かが悩んでいたら話を聞いたり、ときにはお父ちゃんがたしなめることもあったりと、平和でいいなとしみじみしました。食卓を囲みながら「こうした時間がまさに“幸せ”というものなんだ」と、優子(仲間由紀恵)さんと賢三が子どもたちに伝えているような感覚もあります。賢三と優子さんは苦労してきた背景があるぶん、平和に対する思いや平凡な幸せを求める気持ちが、そんな日常のシーンでもかいま見えるのかなと感じます。子役時代の良子と歌子を見ていると、優子さんによく似ているなと思います。賢秀と暢子は賢三似なのかな? なかでも暢子は、いい意味で頑固というか、筋を通すところが賢三に似ています。一緒に料理をするシーンを演じていても互いに響き合うものがありましたし。そんな子どもたちがどう成長していくのか、いまから楽しみです。賢三は早くに亡くなってしまいますが、いつも家族を見守っていると思いますし、子どもたちにはそれぞれの夢に向かってまっすぐ育ち、幸せになってほしいと願うばかりです。

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