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壇ノ浦の戦い、安徳天皇の運命に悲痛の声…「鎌倉殿の13人」前半戦の山場

第18回「壇ノ浦で舞った男」より源義経(菅田将暉)と武蔵坊弁慶(佳久創/かく・そう)
第18回「壇ノ浦で舞った男」より源義経(菅田将暉)と武蔵坊弁慶(佳久創/かく・そう) - (C)NHK

 8日に放送された小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)では前半戦の山場となる「壇ノ浦の戦い」が描かれ、タイトルのほか「安徳天皇」「壇ノ浦の戦い」「梶原景時」「三種の神器」など多くの関連ワードがトレンド入り。とりわけ、幼き安徳天皇を巡る悲劇的なシーンが注目を浴びた(※ネタバレあり。第18回の詳細に触れています)。

第18回「壇ノ浦で舞った男」場面写真

 本作は、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗)が鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていくさまを追う物語。第18回「壇ノ浦で舞った男」は、木曽義仲(青木崇高)の嫡男・義高(市川染五郎)を失った大姫(落井実結子)がショックのあまり心を閉ざす悲壮な場面から始まった。そして源義経(菅田将暉)が嵐の中、平家を奇襲して勝利をおさめ、いよいよ源氏と平家の最後の戦いへ。「掟破り」の戦法で壇ノ浦の戦いに挑むさまが描かれた。

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 義経がとった戦法は、平家方の船の漕ぎ手を射殺すことで敵を立ち往生させるというもの。兵ではない丸腰の漕ぎ手を殺害するという暴挙に畠山重忠(中川大志)らは猛反対するも、義経は「矢を放たねば命はない」と迫り、次々と漕ぎ手を殺された平家は追い詰められ万策尽きることに。放送前から注目を浴びていた義経の八艘(はっそう)飛びをはじめ菅田将暉のアクロバティックな演技に沸くもその後、突然の悲劇が起きた。

 この戦での目的は平家から「帝をお救いし、三種の神器を取り戻し奉る」というものだったが、安徳天皇をはじめ一族は三種の神器もろとも海に身を沈め、戦場は途端に静寂に包まれた。義経が目を見開き愕然とする一方、源氏、平家ともに手を合わせて幼き帝の死を悼み、ネット上でも悲しみの声が次々と挙がっていた。

 平清盛と後白河法皇の孫である安徳天皇を演じたのは、7歳の子役・相澤智咲(あいざわ・ちさ)。これまでドラマ「すぐ死ぬんだから」(NHK BSプレミアム)、「ルパンの娘」(フジテレビ系※5話)、短編映画『砂城楼子のつまらないお仕事』などに出演している。

海岸には平家の兵の遺体の山が……

 約20分の目まぐるしい展開で描かれた壇ノ浦の戦い。そののちは、勝利に酔いしれる間もなく兄・頼朝の理不尽な下知に混乱する義経の葛藤が描かれた。一度は「九郎がやってくれた!」と平家滅亡を涙ながらに喜びながら、後白河法皇(西田敏行)の信頼を得て評判を高める義経に警戒を強める頼朝。かたや「戦に勝ってどうして怒られなければならない?」「兄上の喜ぶ顔が見たいだけだ」と声を荒げる義経。これまで己の感情をコントロールできない問題児ぶりが注目されていた義経だが、兄への怒り、困惑、悲しみ、絶望、さまざまな感情が渦巻き、苦しむ姿に同情が集まっていた。(編集部・石井百合子)

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