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「鎌倉殿の13人」トウ役・山本千尋、思わず号泣!小池栄子と共演で想定外の瞬間

第45回「八幡宮の階段」よりトウ(山本千尋)
第45回「八幡宮の階段」よりトウ(山本千尋) - (C)NHK

 三谷幸喜脚本・小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合ほか)で主人公・北条義時に仕え、裏仕事を請け負うトウを演じる山本千尋。11月27日放送の第45回「八幡宮の階段」ではトウにとって分岐点となる出来事が描かれ、北条政子役の小池栄子との共演シーンについて「暗殺者として生きた7か月間の日々が洗い流された気持ちになりました」と振り返っている(※ネタバレあり。第45回の詳細に触れています)。

【ネタバレ】鶴岡八幡宮で惨劇…第45回場面写真

 本作は、鎌倉時代を舞台に、野心とは無縁だった伊豆の若武者・北条義時(小栗旬)が、鎌倉幕府初代将軍となった源頼朝(大泉洋)にすべてを学び、武士の世を盤石にした二代執権に上り詰めていく物語。前週・第44回「審判の日」ではトウが義時からの密命で源仲章(生田斗真)の暗殺に向かうも先を読まれ、捕らえられる事態に。歴史に残る大事件「実朝暗殺」を描いた第45回では、命からがら仲章のもとを逃げだしたトウが、絶望のあまり自害しようとする政子を阻止する場面があった。

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 これまで亡き師匠の善児(梶原善)や義時のもとで殺しなどの裏仕事に手を染めてきたトウが、ここへきて人命を救う矛盾した行為に出る。トウが政子に告げた「自ら死んではならぬ」の一言。ここにはどんな思いがあったのか。山本は、以下のように思いを巡らせる。

 「実はトウは、親の仇だった善児に復讐を果たしてからは誰一人命を奪ってないんですよね。りく(宮沢りえ)の暗殺を命じられたけど未遂に終わっている。そんなトウが仲章の手下につかまっていまだかつてない窮地を迎え、生き延びるために久々に手を血に染めた。その帰途に、息子の実朝(柿澤勇人)と孫の公暁(寛一郎)を亡くした絶望から自害しようとする政子を見つける。今までのトウだったら誰が死のうと関係なかったはずなのに、そこで思わず自ら死んではダメだと政子を止めてしまう。これはあくまでわたしの想像なのですが、トウは自分が死にそうになったことで初めて、自分が奪ってしまった人たちの命を考えたんじゃないかと思うんです。だからきっと、トウ自身も、自分の思いがけない行為に動揺していたと思います」

トウが血まみれに……!

 この小池栄子との共演シーンについて、脚本の三谷からは役を作りこまずに小池に身をゆだねるようアドバイスを受けたという山本。トウに命を救われた政子がトウを見つめ、手を握る描写があるが、ここで山本自身にも予期せぬ感情が生まれることとなった。

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 「トウは10歳で両親を善児に殺されて以来、誰かに手を握ってもらったこともなければ母親のような安らげる存在もいなかったと思うんです。そんなトウの人生を思い返していたら、テストで小池さんに見つめられ手を握られたら涙がボロボロ出てきて、止まらなくなってしまって。わたしとしては、死に際になって仏様を見てしまったのかと思うぐらいジーンとするシーンで。演出の安藤(大佑)さんからは泣かないように頑張りましょうと言われていたんですけど、鼻もズルズルの状態(笑)。お芝居で涙を流すのを我慢するというのは初めての経験でしたし、お芝居って相手の方からこんなにも引き出していただけるものなんだと三谷さんの言葉が理解できました」

 三谷幸喜が生んだオリジナルキャラクターとして登場し、ミステリアスなキャラ造形に加え山本の類いまれな身体能力を生かした殺陣も相まって人気を博したトウ。善児に目の前で両親を殺害された日、そして源仲章暗殺に失敗し捕らえられた日、これまで二度命の危機を脱したトウだが、この先も生き延びることができるのか。トウに心の平安は訪れる日は来るのか……? 孤独ないばらの道を歩み続けてきた彼女の幸福を願わずにはいられない。(編集部・石井百合子)

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