ADVERTISEMENT

2022年後半の成功作・失敗作

今年後半の大ヒット映画と言えばコレ - 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
今年後半の大ヒット映画と言えばコレ - 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 - (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 2022年もいよいよ終わりを迎える。意外な映画が大儲けをしたかと思えば、スターが勢揃いする著名な監督の期待作がさっぱりだったり、やはり映画ビジネスは水物だとあらためて感じさせられる。今年後半に公開された映画の成績表を見てみよう。(文:猿渡由紀)

【動画】怖すぎ…利益率が高かったホラー『スマイル(原題)』海外版予告編

 今年後半の大ヒット映画と言えば、間違いなく『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』だ。日本では今ひとつでも、ほかの国では首位をキープしており、公開からわずか14日で世界興行収入10億ドル(約1,350億円)の大台を突破している。しかし、製作費が4億ドル(約540億円)前後もかかっていることと、この後3本も続編が予定されていることから、20億ドル(約2,700億円)を超える世界興収を達成する必要があると、ジェームズ・キャメロン監督自身が語っている。1作目と、やはりキャメロンが監督した『タイタニック』は、長い間トップ5に君臨し、史上最高記録を達成するまで数字を伸ばし続けたが、今作も同じことをやってみせるかどうかが鍵となるだろう。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル135円計算)

ADVERTISEMENT

 11月11日に公開されたマーベルの『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』も、全世界で8億ドル(約1,080億円)を売り上げ、現在も北米でトップ6にとどまっている優等生だ。2億5,000万ドル(約338億円)の製作費がかかっているが、これだけの数字を出せば文句はない。

スマイル
利益率が高かったホラー『スマイル(原題)』 - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 だが、利益率で見れば、もっと上をいく作品がある。1,700万ドル(約23億円)で作られ、2億ドル(約270億円)以上の世界興収を打ち立てたホラー映画『スマイル(原題) / Smile』は、その代表。安く作って大きく当てられるチャンスが大きいのがこのジャンルだが(たとえば『パラノーマル・アクティビティ』『ゲット・アウト』など)、この映画はもともとParamount+で配信するために作られたのが急きょ劇場公開になったもので、棚ぼた感はより大きかった。キャストはほぼ無名。同じくホラーのジャンルで、日本ではDisney+で配信された『バーバリアン』も、450万ドル(約6億円)で製作され、北米だけで4,000万ドル(約54億円)を売り上げるヒットとなっている。こちらには、ビル・スカルスガルドケイト・ボスワースなどが出演する。

ADVERTISEMENT

 一方、豪華キャストが揃いながら、それに見合う成績が出せなかった映画もあった。クリスチャン・ベールマーゴット・ロビーロバート・デ・ニーロらが出演する『アムステルダム』は、良い例だ。オスカー常連のデヴィッド・O・ラッセルが監督した今作は、8,000万ドル(約108億円)の製作費をかけたが、全世界で3,100万ドル(約42億円)しか稼げていない。同じくロビーが出演するデイミアン・チャゼル監督作『バビロン』も、ブラッド・ピットトビー・マグワイアなど有名どころが出るにもかかわらず、北米4位デビューだった。今後、賞レースで名前が上がることで後押しされる可能性はあるにしても、製作費が8,000万ドル(約108億円)近くかかっているため、道のりはなかなか険しそうだ(現在までの北米興収は660万ドル・約9億円)。

 ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴露した「New York Times」の女性記者ふたりの努力と、名乗り出た被害女性たちの勇気を描く実話映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』も、日本公開はこれからながら、北米では期待を大きく下回った。製作費は3,200万ドル(約43億円)、現在までの北米興収は600万ドル(約8億円)弱。「#MeToo」は世界的ムーブメントになったとは言え、あれから5年もたつ中で「今さらもういい」と思われたのか、裏側を見たいと思うほど興味を持つ人は限られていたのか。振るわなかった理由について、業界では論議が起こっている。

ADVERTISEMENT

 ほかには、『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』が、ディズニーのアニメーションとしては非常に低い世界興収6,600万ドル(約89億円)で頭打ち状態。イドリス・エルバティルダ・スウィントン出演、ジョージ・ミラー監督の『アラビアンナイト 三千年の願い』も、カンヌ国際映画祭でお披露目されるなど話題になったわりには、6,000万ドル(約81億円)の製作費に対し、全世界で1,900万ドル(約26億円)を売り上げるにとどまった。

 来年はどんな映画が大ヒットして驚かせてくれるだろうか。

Smile | Official Trailer (2022 Movie) » 動画の詳細
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

おすすめ動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT