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新『スーパーマン』に日本特撮の影響 ジェームズ・ガン監督、『ゴジラ-1.0』のような人間ドラマ目指す

画像は『スーパーマン』より
画像は『スーパーマン』より - (c) &TM DC(c)2025 WBE IMAX(R)is a registered trademark of IMAX Corporation.

 映画『スーパーマン』の脚本・監督で、新会社「DCスタジオ」の共同CEOを務めるジェームズ・ガンがリモートインタビューに応じ、同作に日本の特撮作品の影響があることを明かした。

【動画】スーパーマンvs超巨大生物KAIJU!『スーパーマン』本予告

 ガン監督といえば、幼少期に「ウルトラマン」シリーズを夢中で観て育ち、ウルトラマン“映画の父”とも表現するほど特撮好きで知られる。2017年に審査委員長を務めた東京国際映画祭では、ウルトラマンとバルタン星人との貴重な3ショットを披露した。また、アメリカでのサブスク配信開始がきっかけで「仮面ライダー」がSNSでトレンド入りした際には、「仮面ライダーが好きかって? 好きどころじゃない。愛している」ともつぶやくほど、その愛は強い。

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 『スーパーマン』の予告編には、「KAIJU」と呼ばれる凶暴な巨大生物が登場する。スーパーマンに向けて火炎ブレスを吐き、街を蹂躙する様子は、まさにウルトラ怪獣を連想させる。

 ガン監督は、KAIJUについて「特撮から影響を受けています」と回答。本作では、特撮とDCコミックスの世界観を融合させる狙いもあるという。「巨大モンスター、ロボット、空飛ぶ犬、他のスーパーヒーロー……そういった要素を融合させようとしました」

 さらにガン監督は、国内外で高評価を獲得した『ゴジラ-1.0』(2023)を例に挙げ、「『ゴジラ-1.0』のようにゴジラを描きながらも、素晴らしい人間ドラマがある映画は、私の目標です」とも語った。「この作品にもスーパーマンや空飛ぶ犬(=クリプト)などが登場しますが、根底には人間の物語があります。クラーク・ケントとロイス・レイン、そして(悪役)レックス・ルーサーの関係性が作品の核なんです」

 ガン監督が描くスーパーマンは、新たなスーパーマン像というよりも、長年描かれ続けてきたスーパーマン像を「再提示する」感覚だという。「善良さ、優しさ、思いやり、人命を大切にする姿勢など、私たちがスーパーマンと聞いて思い浮かべる楽観主義や希望を持った人物像を描きます。ところが、彼が生きる世界は、もはや、それらが前より重視されなくなっている。私たちが暮らす現実世界と重なるものがあります」と予告していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

映画『スーパーマン』は7月11日(金)日米同時公開

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