「べらぼう」源内生存説からの衝撃展開に「そう来たか!」 壮大な伏線回収に騒然

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の16日放送・第44回では、のちに十返舎一九となる重田貞一(井上芳雄)の初登場をきっかけに、平賀源内生存説を巡るエピソードが展開。“死を呼ぶ手袋”にまつわる壮大な伏線回収に「激アツ展開」「そう来たか!」と大いに沸いた(※ネタバレあり。第44回の詳細に触れています)。
第44回「空飛ぶ源内」では、蔦重(横浜流星)と妻てい(橋本愛)が早産で子を亡くしてからの展開。ていは何も食べられず、蔦重も歌麿(染谷将太)が耕書堂を離れる危機に瀕してもうつろな目。悲しみに暮れる状況下に風穴を開けたのが、ふらりとやってきた駿府生まれの貞一(井上)と名乗る男。「おひけえなすって!」と威勢よく耕書堂で書きたいと売り込みにきた彼は、源内(安田顕)が作ったという相良凧を持っていた。
獄中死したはずの源内のまさかの「生存説」。蔦重はすぐさま戯作者・朋誠堂喜三二(尾美としのり)→意次の元側近・三浦庄司(原田泰造)→狂歌師・太田南畝(桐谷健太)の元へと手がかりを求めて奔走。源内が南畝のもとに残した蘭画から、ていは源内が絵師になっているのでは? とも予測したが、急展開を迎えたのが、耕書堂の入り口に何者かが「一人遣傀儡石橋」と題した草稿を残したこと。それは、かつて源内が“死を呼ぶ手袋”にまつわる戯作として執筆した「七つ星の龍」の続きであり、蔦重は「これを書けるのは源内先生しかいない」と確信。そして、そこには日にちと時刻、寺の名前と共に訪ねてくるよう記されていた。
「七つ星の龍」のワードが飛び出した時からSNSでは「どういうこと?」「ええええ、いきなりあの原稿!」「ほんとに生きてんの?」と騒然となっていたが、安徳寺で蔦重を待ち構えていたのは思いもよらぬ面々。そこには松平定信(井上祐貴)、三浦、高岳(冨永愛)、長谷川平蔵(中村隼人)がおり、驚く蔦重に定信が「なにゆえかようなことになっておるのか知りたくはないか?」と問うたのを機に、彼らが全員一橋治済(生田斗真)に恨みを持つ共通点があることが判明。ラストは定信が蔦重にある提案をするところで幕を閉じた。
これまで蔦重が田沼意次(渡辺謙)、田沼意知(宮沢氷魚)、三浦ら江戸城の面々と個々に顔を合わせる機会はあったものの、一堂に会す場面はなかったため意外な展開に視聴者の間では「ええええ!」「ここで定信?」「ついに幕府サイドと蔦重が重なった」「なんじゃこのドリームチーム!」「幕府側アベンジャーズ」と騒然。次期将軍として将来を期待されていた徳川家基(奥智哉)、老中首座の松平武元(石坂浩二)、源内、家治(眞島秀和)らを亡き者にした“死を呼ぶ手袋”、あるいは裏で糸を引いているとされる治済への“リベンジ”を予感させるシーンに、「共闘する流れか?」「まさか手袋がここまであとを引くとは…!」「話のつながりが凄すぎる」「急にポリティカルサスペンスになってきた」「違うドラマが始まったのかと思ったよ」「壮大な伏線回収」「凄い展開になって来たな」「ゾクゾクしてきた」と興奮の声が続々。
また、「ひまなのよぅ~」と秋田から自分で手紙の返事を持ってきてしまう喜三二をはじめ、蔦重が源内の足跡をたどるなかで数々の人気キャラクターと再会する展開には「久しぶりの皆さんが出てきて嬉しい」「懐かしい顔がたくさんみられてうれしい」「同窓会みたいな回」「視聴者へのご褒美回」「今回はオールスターズだなあ」「最終回?ってぐらい皆出てくる」と歓喜の声が上がっていた。
途中、視聴者の間で「源内=写楽」説も浮上していたが、次回予告では「しゃらくせえ」のワードが連呼され、ついに写楽登場となるか、注目される。(石川友里恵)


