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上戸彩&神木隆之介『インストール』独占インタビュー

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上戸彩&神木隆之介『インストール』独占インタビュー

取材・文・写真:FLiXムービーサイト

芥川賞作家の綿矢りさが17歳ときに書いた「インストール」が映画化された。普通の高校生とおませな小学生がインターネットの“エロチャット”でバイトをしながら今の自分を見つめ直していく、青春ならぬ思春期ドラマ。主人公の朝子とかずよしを自然体で演じた上戸彩と神木隆之介の2人に、映画にまつわるエピソードからラストのきわどいシーンについて聞いてみた。

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■エロチャットはやっぱり恥ずかしい

Q:主人公の朝子は17歳、彩ちゃんも17歳。同じ17歳ということで、朝子には感情移入しやすかったですか?

上戸彩:感情移入することは全然ありませんでした。自分とはまったく違うタイプだったし、朝子みたいな子は友達でもいないですし、朝子みたいな子が実在するかもわからなかったですね。だから何もつかめず撮影に入ってしまいました。ただ、朝子は個性もない、キャラクターもない女の子。作り込んだり、クセをつけたりせずに演じたことでリアルになったかなぁ、とは思います。だから見る人にもあまり力を入れずに、見てもらえたらと思います。

Q:そんな朝子に“エロチャット”のバイトを紹介する小学生・かずよしを演じた神木隆之介くんのきわどいセリフはどうでした?

上戸彩:出来上がりを見たら恥ずかしくなっちゃいましたね。なんてキワドイセリフのやりとりをしているんだって。撮影現場では当たり前のように言っていたセリフも、冷静になると……恥ずかしいね、リュウ(神木隆之介くんを見る)!

■リュウは電車マニア

Q:隆之介くんとは、『涙をふいて』に続いて、この『インストール』で共演してみていかがでしたか。

上戸彩:わたしは、リュウがよかったし、リュウでよかったな、って思います。演じやすかったけれど、逆にラストのちょっときわどいシーンは、リュウだから緊張したというのもありますね。でもリュウじゃなかったら、間の取り方とか、2人のあのやりとりはできなかったと思いますね。ね、リュウ。(見つめあって微笑む)。

Q:仲がいい2人ですが、カメラが回っていない時はどんなことをしていたのですか。

上戸彩:ずっと一緒にいましたね。ノートをひろげて絵を描いたり。あとリュウはセリフを覚えるのが早いので、翌日の芝居の稽古につきあってもらいました。私は台本を見ながらだけど、リュウはスラスラ言えたので。あ、あと電車でも遊びました。リュウは電車マニアなんですよ。

神木隆之介:絵を描いたり、電車を見に行ったり、自分で写真を撮ったりしています。

■彩ちゃんがお姉さんだったら……。

Q:撮影のあい間も仲良しだった2人。もし本当に姉弟になることができたら?

上戸彩:どう、私がお姉ちゃんだったら?

神木隆之介:……。すごく、いいかな。

上戸彩:なんだ、その間は。私が一緒に家に居てもいい?

神木隆之介:う、うん。

上戸彩:ダメみたいです(笑)。

Q:そんな2人にとって、この撮影で大変だったところはありますか?

上戸彩:飲み物を口にするシーンが多くて……。

神木隆之介:2人で一緒に飲み始めて、同時に飲み終わらなきゃいけなかったから、息があわなくて大変だった。

上戸彩:タイミングとか、難しかったですね。ほとんとどがリュウのセリフだったので。

上戸彩:ここで飲み始めて、セリフ言って、また飲んで……みたいな。でも、その後は、とてもスムーズに進んだかな。

■ちょっときわどいシーンも……。

Q:フォローのタイミングもバッチリな2人ですが、やはりあのラストのきわどいシーンは大変だったんですよね。

上戸彩:ちょっと気まずかったよね?

神木隆之介:(キョトンとした表情)

上戸彩:リュウはそうでもなかったみたいです(笑)。

上戸彩:でも私は中学の頃からリュウを知っているわけで……。それが男として、女として演じなきゃいけなかったので、なんか変な雰囲気というか、撮影している時もそうだし、あとで見ても気まずかったですね(笑)。照れくさかった。

■思いっきり捨てます

Q:ところで朝子は部屋にあるものを、全部捨ててしまうのですが、お2人はあんな風におもいきりよく捨てることはできますか?

上戸彩:シンプルな部屋が好きなので、「いる」「いらない」じゃないけど、そこはキッチリしている方ですね。でも捨てるのではなく、それを大切に使ってくれそうな人にプレゼントしたりしますね。

神木隆之介:自分の机にはいっぱいノートがあるんだけど、自分で片付けています。あっ、勉強のじゃなくて、いっぱい描いた絵なんですけど(笑)。

Q:かずよしの部屋にはシーモンキーがペットとして飼われていましたね。

上戸彩:あれは学習用教材の付録で、微生物なんだよね? 小さくて見にくいけど。

神木隆之介:ちゃんとルーペがついていて、拡大して見られるようになってたんだよ。

Q:ちなみに2人はぺットを飼っていますか?

上戸彩:犬が大好きなんですが、飼ったことはないですね。やっぱり命あるものだから、いつかは別れがくるのでペットは飼っていないです。リュウは犬を飼ってたよね?

神木隆之介:うん。2匹飼っていた。

■レトロ!  Macintosh・カラークラシックII

Q:朝子が捨てたコンピュータをかずよしが拾って物語りは始まりますが、2人ともコンピュータはよく使うのでしょうか。

神木隆之介:パソコンはちょっとだけかな・・・・・・。でも電車のホームページとか時刻表を調べるのにインターネットを使っています! でも映画に登場するようなあんな古いパソコン(Macintosh・カラークラシックII)は初めて見ました!

上戸彩:私は1人では使いこなせないですね。マネージャーに手伝ってもらって、自分のホームページに書き込みをしたり、ファンの方が作ってくださったサイトを見させていただいたりしています。携帯ではメールをよく使っていますね!

Q:それでは、最後に映画の公開を心待ちにしている読者の皆さんへメッセージをお願いします。

上戸彩:朝子の両親やかずよしの両親は、個性がとても強いんです。実はかずよしのお父さん役は監督がやっています。とにかく力を抜いて、1人でも多くの人に見ていただければと思います。ぜひ劇場で楽しんでください。

神木隆之介:かずよしは真面目で、大人っぽくて、チャットとかをやっている子ですが、たまにおもしろいところもあるので、そこを見てください!

上戸彩:2人でコントっぽくやっているので、ぜひ劇場で笑ってください。ね!


まるで実の姉と弟のであるかのように息もぴったりの2人。隆之介くんを気づかう彩さんの優しさや、天使のように、くったくのない笑顔の隆之介くん。人間的にとても魅力的な2人だった。映画では、パソコンの師匠でもある隆之介くんと弟子のごとく手ほどきをうける彩さんの関係は微妙で、恋人同士でもない、さりとて姉、弟でもなし……この微妙な距離がこの作品のエッセンスにもなっている。

『インストール』はアミューズCQN、シネ・リーブル池袋ほか全国にて12月25日より公開。

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