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山本美月&真剣佑
『ピーチガール』
女子高生の恋ってこんなに体力を使うのか!
『ピーチガール』山本美月&真剣佑 単独インタビュー

取材・文:斉藤由紀子 写真:杉映貴子

色黒でギャル風の派手な見た目だけど本当は不器用で純情な女子高生・ももと、彼女を取り巻く同級生たちとの愛憎入り乱れる学園生活を描いたラブコメディー『ピーチガール』。累計発行部数1,300万部を超える同名少女漫画を、『モテキ』『バクマン。』の助監督を務めた神徳幸治監督が実写映画化した作品だ。見た目と中身のギャップで損ばかりしているももをキュートに演じた山本美月と、彼女が思いを寄せる硬派なさわやか男子・とーじを演じた真剣佑が、作品に対する思いや撮影時のエピソードを明かした。

■原作ファンは実写化がイヤ?

Q:漫画原作モノのヒロインを演じるにあたって、漫画好きな山本さんはいろいろと思うことがあったのでは?

山本美月(以下、山本):漫画好きからすると、原作ファンの方は実写化されるのがイヤだなって感じると思います。でも、「やるからには文句は言わせない!」という覚悟で挑みました。もちろん原作は読み込みましたけど、そのままでやるのではなく、二次元を三次元にどう落とし込んだらいいのか、神徳(幸治)監督と相談しながらやっていきました。プレッシャーはありましたが、選んでいただいたからにはやるしかないので。

真剣佑:僕は、監督から「原作のことは気にしなくていいよ」って言われたので、あまり意識せずにいました。撮影前にイケメンキャラを演じる上で何が必要かを考えたのですが、なかなか考えつかなくて。でも、とーじは不器用で真っすぐな男の子なので、その部分を大事にしようと心掛けて演じていました。

山本:実は、映画を観た原作者の上田(美和)先生が「泣いた」って言ってくださったんです。すごくうれしくて心強いです。

真剣佑:そうなんです。僕も上田先生の言葉で安心しました。

Q:実写映画版のももやとーじも、とても魅力的でした。

山本:演じていてすごく楽しかったのですが、同じくらいハードでした。精神的にも体力的にも。高校生の女の子が恋するのって、こんなにも体力を使うのかって思いましたね。ももちゃんは笑ったり泣いたり、全身を使って感情表現をするので、それが毎日大変で。自分は“悲しいときは大声で泣く”みたいなのではなくフラットな省エネタイプだったりするし(笑)。だからこそ、ももちゃんのような正直な女の子にあこがれますね。わたしは中高とずっと女子校だったせいか、“恋は盲目”状態になったことがなかったので、余計にそう思いました。

Q:真剣佑さんは『ちはやふる』シリーズなど、漫画原作モノへの出演が続いていらっしゃいますが、日本の少女漫画には馴染みがあったのでしょうか?

真剣佑:僕はアメリカで育ったので日本のそういった漫画文化を知らなくて、何もかもが新鮮です。まだ知り始めているところで、これからもっと好きになりそうな感じですね。ただ、漫画は漫画、映画は映画として観ていただきたい。もちろん、漫画の世界観は崩さないようにやっているつもりですけど、原作ファンの方々には「お手柔らかにお願いします」と伝えたいです(笑)。

■真剣佑にはジョークが通じない!?

Q:『少女』に続く二度目の共演。ご一緒していかがでしたか?

山本:『少女』のときは一緒のシーンがほとんどなくて、遠くの人という感じだったのですが、今回ガッツリ共演してみて、真剣の真面目で不器用なところがとーじと似ているなって思いました。

真剣佑:え? 本当に?

山本:冗談がちょっと通じない感じとか(笑)。

真剣佑:……日本育ちじゃないから、なのかな?

山本:そんなところがすごくチャーミングでおもしろかったです。

真剣佑:だったらよかったです(笑)。山本さんは、思った通りの方でした。ちゃんと自分を持っている人。役に関しても監督と時間をかけて相談して、作り込んでいくんです。だから、ももを演じているときの山本さんは完全にももだし……あ、(劇中のとーじのように)「安達」って呼んだほうがいいか。映画では完全に安達だし。

山本:ね、こういうところが真面目でいいんですよ(笑)。

■カラスにクレープ盗まれた!そのときみんなは!?

Q:もも、とーじと共に三角関係におちいってしまう学校一のモテ男で愛されキャラのカイリを演じた伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)さんも、カイリ同様愛されキャラなのでは?

山本:そうですね。みんなから愛される感じがカイリに近いかな。撮影現場に来てくださった上田先生も、伊野尾さんにメロメロでした(笑)。

真剣佑:僕にとってはお兄ちゃんみたいな感じでした。

Q:山本さんと伊野尾さんは、同じ明治大学の卒業生なんですよね?

山本:はい。大学時代もお互いに顔は知っていたので、すれ違うとあいさつくらいはしていました。伊野尾さんはカイリのような王子タイプではなくて、びっくりするくらい大学になじんでいました(笑)。わたしもなじんでいたと思います。いつも普通に地味に勉強していましたから。

Q:ももの友人・沙絵役の永野芽郁さんも含めてフレッシュなキャストぞろい。撮影現場で楽しい思い出ができたのでは?

真剣佑:オフの時間にみんなで食事に行ったり、楽しく過ごさせてもらいました。そうそう、撮影中にカイリ(伊野尾)が食べていたクレープをカラスが奪っていったんですよ。

山本:そのとき、真剣はカラスを追っかけていって、伊野尾くんと芽郁ちゃんがものすごい速さで逃げたんです。で、わたしはカラスの行動をその場で観察して。リアクションが人それぞれ違っているのがすごくおもしろかった。

真剣佑:追いかけてみたくなったんです。カラスなんだから人間の食べ物は体に悪いんじゃないかと思ったり、あんな重たいものをどうするのかなあって興味がわいてきて。結局は逃げられましたけど(笑)。

■役者でよかったと心から感じる瞬間とは?

Q:ももたちのように、学生時代の恋の思い出ってありますか?

真剣佑:僕はスポーツと吹奏楽に夢中な部活男子だったので、恋の思い出はないんです。そもそも制服を着たことがなかったので、当時は学生っぽさすらなかったかも。だから、撮影で制服を着られるのがうれしかったくらいです。それに、共学だったけど僕の周りには男の子しかいなかった気がします。バレンタインデーにチョコをくれたのも男子だったし。

山本:えっ、ホントに? それって本命チョコだったのかな?

真剣佑:どうだろ? 本命だったら……ん? いいのかな(苦笑)。

Q:山本さんは、逆に女子からたくさんもらったのでは?

山本:もらいましたけど、それは友チョコですよ。容器に入れたチョコレートケーキに爪楊枝を刺して、みんな食べてーって来たりとか。

真剣佑:僕のも友チョコだったんだ……。

山本:なんかさみしそう(笑)。

Q:話題作への出演が続くお二人。俳優というお仕事の一番楽しい瞬間は?

真剣佑:今は芝居が本当に楽しいです。僕は映画で夢を与えていただいたことがこの仕事をしたいと思ったきっかけだったので、自分の関わる作品が誰かの何らかのきっかけになってくれたらうれしい。そういうことを耳にすると本当にうれしいですし、やっていてよかったなと心の底から思います。

山本:わたしも、自分がお芝居をしたことによって、何かしらか心が動いてくれたらいいなと思います。すごく悪い人の役をやって「嫌いになりました」でも、純粋な子の役をやって「悲しくなって泣いちゃいました」でも、コメディーで「笑っちゃいました」でもいい。プラスでもマイナスでも、心が動くならそれでいいんです。今回の映画は、5分に1度恋の事件が起きて常にドキドキしていられる映画なので、皆さんに楽しんでもらいたいです。

可憐な容姿と、実はクレバーでさっぱりとした内面とのギャップがももっぽい山本と、容姿端麗で頭脳明晰、隙がなさそうだけど実はお茶目で少年らしいところがある真剣佑。会話からは、芝居に対する情熱や意識の高さがうかがえる。シリアスからコメディーまで、幅広い作品に出演中の2人が体現した本作は、ロマンチックな恋、女同士の激しいバトル、同級生らの熱い友情、予想を裏切る展開などなど、これぞジェットコースターな少女漫画の世界! とでもいうべき1本。ほどよいキラキラ感やギャグ描写も、観客を魅了しそうだ。

映画『ピーチガール』は5月20日より全国公開

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