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忙しすぎる人の心にしみる映画…最近笑ってますか?

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 悪ふざけの大好きな父が、外国で働くキャリア志向の娘のもとに、別人“トニ・エルドマン”として現れたことで繰り広げられる騒動をユーモラスに描いた『ありがとう、トニ・エルドマン』は、忙しすぎて余裕のない心に、じわじわ暖かくしみわたる映画です。世界中で高評価を得ている本作は、初上映となったカンヌ国際映画祭で話題になったのを皮切りに、40を超える賞を受賞、各国の一流メディアが称賛しました。ダサいスーツに変なカツラ、極めつけはヤバすぎる入れ歯……そんなトニ・エルドマンに笑って泣きつつ、仕事に没頭するあまり、周りが見えなくなっている娘の行動の数々には、だれもが身に覚えがあるはず。そんなあなたにこそ、どれだけトニ・エルドマンが必要なのかチェックしてみましょう!(編集部・石神恵美子)

■人生楽しめてますか? 仕事中毒度チェック!

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 母国を離れ、バリバリ働くイネス。父の目には、彼女が忙しすぎる日々を送っているのは明らかでした。

仕事中毒度チェック1:食事中に携帯ばかりいじってる!

気づけば食卓で携帯ばかりいじっていませんか?

 久しぶりに実家へ帰ってきたキャリア志向の娘イネス。みんなが彼女の誕生日の前祝いをしようと歓迎ムードにもかかわらず、肝心の彼女は外で携帯の相手ばかり。

仕事中毒度チェック2:休日でも戦闘モード!

親への優しさもなんだかノルマのように……。オフの日でも、気が抜けなくなっていませんか?

 そもそもイネスはスーツ姿で帰郷していました。父から祖母の家に明日行こうと誘われても、もちろん仕事があるので帰る予定。自分がリラックスするためではなく、親を心配させないために顔を出したのかもしれませんね。

仕事中毒度チェック3:寝坊を人のせいにする!

寝坊という初歩的ミスだからこそイライラも募り、人のせいにしたりしていませんか?

 ある日、イネスは爆睡してしまい、顧客との約束をすっぽかしてしまいます。予定を知りながらも起こさなかった父に、「食事の時に起こしてよ。サイテー最悪!」と強く当たるのです。

仕事中毒度チェック4:取引先の前では身内を知らぬフリ!

すべてにおいて仕事が第一で、身内をぞんざいに扱っていませんか?

 イネスは会社のロビーで瞬時に父の存在に気づくも、顧客と一緒だったので知らぬフリ。別の日には、市内観光に連れていく約束を父としていたにもかかわらず、顧客の奥様から電話が入ると、予定を急きょ変更。イネスは父に「チャウシェスク宮殿より面白いわ。ヨーロッパで最大のモールなの」と言い捨て、ショッピングモールに完全放置状態。

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仕事中毒度チェック5:ここぞという時に不注意でケガをする!

重要な時に限ってうっかりミスが多くなりませんか?

 大事なプレゼンを間近に控え、突然やってきた父もようやく帰ることに。父のための簡易ベッドをたたむときにうっかり足の指をはさんでしまうイネス。ベッドに八つ当たりしますが不注意だった自分のことは完全に棚上げ。しかも、ケガをしたのにきちんと治療もしません。

仕事中毒度チェック6:店員に態度デカイ!

仕事上の優位性をそのままプライベートに持ち込んで、ついつい態度が大きくなっていたりしませんか?

 スパでマッサージをうけていたイネスは、「やり方がよくない!」と途中で腹を立てて店を出てしまいます。追いかけてきた店員が謝罪して食事の無料オファーを提案すると、遠慮なく次々に注文。「ねだりすぎだぞ」という父のツッコミに、「いいの。うちの会社はお得意様よ」と横暴な態度を見せるイネス。

■仕事中毒度チェックに3つ以上あてはまった人に…

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 あなたには、トニ・エルドマンが必要です。ダサいスーツに長髪のカツラ、そしてやたら目立つ入れ歯……。明らかにうさんくさいトニ・エルドマンは、多忙で笑顔を忘れたイネスの前に神出鬼没するようになります。あるときは、親友たちと女子会をしているレストランに、そしてあるときは、上司と言い争いをしている会社の屋上に。そんな彼の職業は“コンサルティングと人生のコーチング”に“ドイツ大使”と超いかがわしく、所持品のブーブークッションと手錠はイネスに大恥をかかせるアイテムに早変わり! とにかくうざくて仕方ないトニ・エルドマンに振り回されていくうちに、イネスの中でなにかがふっ切れていくのです。

■各国の批評家も、名優ジャック・ニコルソンも惚れた!

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 リアルな親子のやりとりに対して、父がトニ・エルドマンに変身してからの展開の読めなさにぐいぐいと引き込まれていく本作。各国の批評家がこぞって称賛し、引退を表明していたハリウッドの大御所ジャック・ニコルソンまでも惚れ込み、なんと米パラマウント・ピクチャーズのもとで進められているリメイク版で自ら父親役を務めることに決まっています。「死ぬまでもう仕事をするつもりはない。もはや表舞台に立つ必要はない」とまで語っていたニコルソンの気持ちをも変えたように、本作を観終えた後には、自分の中のイネスがトニ・エルドマンに感謝し、観た人の心のどこかに、ユーモアを忘れないトニ・エルドマンは居座り続けていくのでしょう。

<映画『ありがとう、トニ・エルドマン』オフィシャルサイト>

映画『ありがとう、トニ・エルドマン』は6月24日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開

(C)Komplizen Film

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