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『兄に愛されすぎて困ってます』土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大 単独インタビュー

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『兄に愛されすぎて困ってます』土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大 単独インタビュー

人生は長いから、いつかモテ期が来る!

取材・文:斉藤由紀子 写真:奥山智明

夜神里奈の人気少女漫画を実写化したテレビドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」が、映画となって完結! 突然のモテ期を迎えたヒロインの女子高生・橘せとかをキュートに演じた土屋太鳳、血のつながらない妹のせとかを溺愛するヤンキー系の兄・橘はるか役の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、そして、せとかの初恋相手で毒舌なセレブ研修医・芹川高嶺を演じた千葉雄大の3人が、撮影時のウラ話を語り合った。

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実写化作品ならではのアプローチ

土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大

Q:人気少女漫画の実写化作品の場合、どんなアプローチが必要でしたか?

土屋太鳳(以下、土屋):わたしはかなり原作を読み込みました。原作と台本の内容を擦り合わせて、どこが変更されたのかなど、細かいところを把握するようにしています。漫画の再現度は、原作ファンの方々には一番大事。演じるわたしも再現することが確実な役づくりにはなると思いますが、それだけに頼ってしまうと、生きている人だからこそできる表現を見失ってしまう可能性があるので、そうならないように意識しています。

片寄涼太(以下、片寄):僕は演技の経験があまりないので、とにかくガムシャラにやらせてもらったのですが、原作のはるかは「ザ・漫画」といった感じでカッコイイので、3か月半ほど体を絞って、ちょっとだけカッコよく映るように意識しました。それが原作への敬意だと思ったので、原作のイメージを崩さないように、立ち居振る舞いなども河合(勇人)監督と話し合いながら作っていきました。

千葉雄大(以下、千葉):実写化する場合、描ける時間が限られているので、原作のエピソードを全部詰め込むわけにはいかないんですよね。太鳳ちゃんが言った通り、抜粋された部分の間をつなぐのは原作がヒントになりますし、仕草とか印象的なものは再現したほうがいいと思っています。ただ、今回の役は原作とは設定が違うので、自分なりに考えて、クールな中に温度があるキャラクターになるように心掛けました。

Q:片寄さんのはるかも千葉さんの高嶺も、甲乙つけがたい「兄系イケメン」ですよね。

土屋:片寄さんと千葉さんは、現場でも完璧なお兄たちでした。片寄さんは作品に対する愛情や姿勢が素晴らしくて、とても優しい方なんです。現場の空気を明るくしてくださいました。千葉さんは、周りから求められている自分と、自分が表現したい自分とのバランスの取り方がとても上手でいらっしゃる。映画の高嶺さんのように、物事を客観的に見ていてくださって、いろいろと助けてくださいました。兄と妹の微妙な関係も難しいバランスだと思うのですが、ラストに向かってどう表現していけばいいのか、千葉さんに的確なアドバイスをいただきました。

片寄:そう、千葉さんのアドバイスが参考になったんです。

千葉:いや、僕だけじゃないですよ(笑)。みんなで考えたんです。

Q:千葉さんが演じた高嶺は、「もうお前を誰にも渡さないけど、いい?」など、イケメンキャラならではのセリフが多い役でしたが、難しく感じたところはありましたか?

千葉:セリフに関しては、言いづらいところはほぼなかったです。これまで出演した作品で、多少なりとも免疫がありましたから。ただ、そういったセリフこそ、気持ちをきちんと込めないとただの浮いたセリフになってしまうので、難しいといえば難しいですけどね。

片寄涼太は池上彰!? 土屋節がさく裂!

土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大

Q:片寄さんと千葉さんから見た土屋さんは、どんな方なのでしょうか?

片寄:初めてお会いしたときは、とても礼儀正しくてキチッとしていて、完璧な方だなと思ったんですけど、撮影現場では「土屋節」ともいうべき天然ぶりが面白かったです。たとえば、僕のことを面白く表現してくれたりして。なんて言ったんだっけ?

土屋:外見はGENERATIONSさんのボーカルで、中身は池上彰さん。

片寄・千葉:(爆笑)!

土屋:見た目はアーティストさんでかっこよくて、優しい雰囲気なんですけど、攻めるときは攻めるし、自分が思っていることをわかりやすく人に伝えることができる。だから池上さんかなと。

片寄:もう少し違う表現があったんじゃない(苦笑)。

土屋:林(修)先生かな、とも思ったんですけどね(笑)。

千葉:僕は太鳳ちゃんとご一緒するのが3度目なんですけど、いつも誠心誠意役に取り組むし、台本の読み込みも役づくりもすごい。真っすぐだから大変そうだなって思うこともあるんですけど、だからこそ役に血を通わせられる女優さんなのかなと思います。普段の太鳳ちゃんは面白いから、見ていて飽きないです(笑)。

Q:恋に恋するせとか、ヤンキー気質のはるか、Sっ気のある高嶺、それぞれ、自分に似ている部分が多いキャラクターでしたか?

土屋:わたしは、外見も中身もせとかちゃんとは真逆だなと感じていて……。でも、重なる部分があるとすれば、せとかちゃんは本当の自分のことをわかっていないし、本当の愛情とか、本物の何かを探している。毎日が楽しいのだけど、どこか不安や孤独を感じていて。そういうところは自分にもあります。

片寄:人からは「はるかにハマっている」と言われるときがありますけど、自分とは少し違うと思います。太鳳ちゃんの天然っぷりは、せとからしさが多少はあるかもしれない。千葉さんも、「ああ、本当の千葉さんは高嶺のようにドSなのかな」って思わせてくれるし。実際はわからないですけど(笑)。

千葉:そんなことないですよ。ドMです(キッパリ)。

片寄:千葉さん、目がドSなんですよ(笑)。

千葉:(笑)。

3人のモテ期エピソードとは?

土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大

Q:自分を本当の兄だと思っているせとかを、はるかが抱きしめてしまうお風呂場のシーンが印象に残ります。

片寄:あそこは一番苦労したシーンですね。はるかのせとかに対する兄妹の愛とは違う愛の想いがあふれ出してしまうシーンなので、どうすれば観る方に感じてもらえるのか、すごく難しかったです。河合監督にも何度もやらせてくださいと言いました。太鳳ちゃんには申し訳なかったですけど。

土屋:すごく繊細な表現が必要な場面なので、わたしも演じている間は必死でした。感情の流れを作っていくのが難しくて。

千葉:でも、あのシーンに至る前の二人がお風呂場で戯れている感じがすごくカワイイんですよ。なんかキュンとなる。あと、僕が個人的にキュンとなったのは、夏祭りにせとかが兄系イケメンズと交代でデートするシーンで、草川(拓弥)くん演じる千秋とデートするところ。千秋が切ないんです。普段は個性的な王子キャラなんですけど、だからこそ切なさが際立っていました。

Q:せとかのようなモテ期って、皆さんにもありましたか?

片寄:ないですよ! 今後に期待(笑)。

土屋:人生は長いですからね。いつか来るかも(笑)。

片寄:あえて言うなら、中学の卒業式のときに後輩の女の子から「ボタンください」って言われたことくらいかな。あげなかったんですけど(笑)。

千葉:僕は、小学校4年生のときに少しだけ。バレンタインデーで同時に二人の女の子から呼び出されて、木の下で同時にチョコを渡されたんですよ。どうしてそういう状況になったのかはわからないんですけど。

片寄:真っ向勝負がしたかったんじゃないですか。

千葉:すごくドキドキしました。で、どっちも受け取ったという(笑)。

土屋:カワイイですね。昨日、道ですれ違った小学生くらいの子たちが、「ねえ、あの子が好きな子って誰だろうね」「聞いてくるよ」とか話していて、なんかいいなあって思ったことを思い出しました。

片寄:それ、すごくカワイイね。こういう素直で天然な発言が土屋節なんですよ(笑)。


土屋太鳳&片寄涼太&千葉雄大

おっとりしていながらも芯の強さを感じさせる土屋、礼儀正しい中に時折やんちゃな一面をのぞかせる片寄、常に冷静で気遣いを忘れない千葉。そんな3人の共通点は、仕事に対する探究心とストイックさだ。軽快でユーモラスな世界観が魅力の少女漫画実写化作品は、芝居とキッチリ向き合う役者たちで実写化するからこそ面白いのだと改めて思った。

映画『兄に愛されすぎて困ってます』は6月30日より全国公開

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