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『今夜、ロマンス劇場で』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日

憑依系女子夢野映子の1日

 タイトルの印象からキラキラのラブコメを連想しながら鑑賞したのですが、予想していた展開と異なり思いのほか号泣してしまった『今夜、ロマンス劇場で』。

《あらすじ》 映画監督を夢見る健司(坂口健太郎)は通い慣れた映画館ロマンス劇場で古いモノクロ映画を見つける。映画の中のヒロイン美雪(綾瀬はるか)にすっかり恋をしてしまった健司は夜な夜なひとりで上映会をしていたが、ある夜モノクロの世界から飛び出してきた美雪が目の前に現れ、そのお転婆ぶりに翻弄される。しかし美雪にはある秘密があった。

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 こちら、原作のないオリジナル作品とのことで公開まで9年もかかったそうです。いい意味で予想を裏切る展開と、伏線の回収もしっかりしていてスッキリと完結します。特に綾瀬はるかさん演じる美雪のラストシーンが非常によく、私以外にもすすり泣く声が響いていたのでハンカチは必須。好きな人とずっと一緒にいるという当たり前のことがこれほどにまで切なく、それでもなお言ったことを貫く姿勢に胸が熱くなりました。

 お転婆でわがままな女の子って可愛いと思うのですが、いざ自分がやってしまうとただの面倒くさい女になってしまうのが落とし穴。そのあたりは憑依されすぎないようにご注意くださいね。

ヤナマリ的見どころ

・美雪のクラシカルな25変化

北村一輝演じる俊藤龍之介のプロ意識

・美雪の写真を撮る健司の幸せそうな顔

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柳本マリエ プロフィール

柳本

 17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「肩乗りネコと三十路の勇者」毎日更新中!

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