櫻井翔、年齢とキャリアを重ねたからこそ演じられた新境地

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ラプラスの魔女

櫻井翔が、東野圭吾の同名ベストセラーが原作のサイエンス・ミステリーを映画化する『ラプラスの魔女』で、約4年ぶりの映画主演。自然現象による不可解な死亡事件が相次ぐ中、予知能力を持つらしい謎の女性が現れ、地球化学の専門家が事件の真相究明に挑むことになる……。不可解な事件に巻き込まれていく主人公の大学教授にふんする櫻井が、約9年ぶりとなる三池崇史監督とのタッグ、撮影の裏側を明かした。(天本伸一郎)

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三池監督と『ヤッターマン』以来、9年ぶりのタッグ

ラプラスの魔女

Q:映画出演は、2014年の『神様のカルテ2』『ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶん HAPPY』以来になりますね。

さすがに映画出演が4年も空いていたというのは、自分でもビックリしました(笑)。というのは、前作の映画以降も、テレビドラマなどで俳優としての仕事はしていたし、俳優として作品に向き合う時間は映画もドラマも一緒なので、アウトプット先が映画かドラマかは、自分の中ではあまり違いがなく、気付かなかったというか。

Q:三池崇史監督とも、2008年撮影、2009年公開の『ヤッターマン』以来、9年ぶりになりますが、いかがでしたか。

不思議なもので久々にお会いした時も、10年近く経ったという感覚が全くなかったんです。つい数か月前まで一緒にやっていたような。信頼関係が大きいんでしょうね。もちろん他の監督のことを信頼していないという意味ではなくて(笑)、これまで組んだ監督の皆さんにも本当によくしていただいたんですが、長い時を経て再び組むということが、より一層、信頼関係を太くしてくれたのかもしれないなと。実際の撮影も、本当に何も変わっていませんでした。三池監督はすごく楽しそうに撮るんですよ。『ヤッターマン』の時も、モニター前でワクワクしながら撮っている印象だったんですけど、今回はシリアスな作品でしたので違うのかなと思っていたら、全く変わっていなくて。「監督が楽しそうだから、自分も楽しい」みたいな、そんな現場でしたね。

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想像していたイメージと全く違った大学教授役

ラプラスの魔女

Q:今回演じた大学教授の青江修介は地球化学の専門家で、警察から依頼された雪山での硫化水素中毒による死亡事故調査をきっかけに、自然現象が絡んだ不可解な連続死亡事件の真相究明に挑んでいくことになりますが、どのような役だと解釈しましたか。

最初は大学教授ということで、きっちりしたというか、論理的な思考の持ち主なのかなと、記号的な先入観がありました。でも台本を読むと、青江は(広瀬)すずちゃん演じる円華(まどか)からの協力依頼を受ける形で事件に深く関わっていきますし、その円華に振り回されるというか、ともすれば彼女の掌の上で転がされているような役ですから、何かちょっとかわいらしい面が多い人なんだなあと思いました。(未来を)予知できるという謎の女性から事件に関わる行方不明の男性を捜してほしいなんて頼まれても、普通なら断ると思うんです(笑)。

Q:青江教授は、なぜ謎の多い円華を助けることにしたのでしょう?

おそらく、最初は知的好奇心から真相が知りたい、自分の研究に役立てたいとの思いだったのが、だんだん円華への責任感のようなものが大きくなっていったのかなと。だから、ある意味面倒見がいいというか、優しい人だなと思っていました。ただ、青江はストーリーテラーでもあるので、すずちゃんや豪華なキャストの皆さんと絡みながらも、あんまり影響されないように気をつけていました。

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広瀬すず&福士蒼汰の「ハッとする瞬間」

ラプラスの魔女

Q:広瀬すずさんや、事件の鍵を握る行方不明の男性・甘粕謙人を演じた福士蒼汰さんという若手俳優たちと共演してみて、刺激を受けたことはありましたか。

福士くんとは、撮影現場で会ってはいてもお芝居ではあまり絡むことはなくて、すずちゃんも福士くんもご一緒していると、表情や仕草などに「ああ、こんなに大人っぽい顔を見せるんだ」とか、逆に「こんな無邪気な顔を見せるんだ」とか、一緒にいてなんかハッとさせられますよね。それは年齢の上下やキャリアの長短ではないので、「すごいなあ」「素敵だなあ」と思うし、刺激を受けます。それに、今をときめく若いキャストの方とご一緒すると、自分はずーっと駆け出しのつもりでいたんですけど、意外といろんなことをやってきたし、結構長いことこの世界で仕事してきたんだなあと、少し実感しました(笑)。

Q:約10年前に三池監督とご一緒した時と現在のご自身は、俳優として変わったと思いますか。

変わっているでしょうね。でもあまり自分では意識していないというか、わからないんです。作品ごとに、ご一緒する監督や演出家の方から、RPGの武器じゃないですけど、いろんな装備品のようなものをちょっとずつ着けてもらってきたから、まあ変わっているんだとは思うんです。そのため、10年前は三池監督のはるか離れたところから背中を見つつやらせていただいていたのが、今回は“タッグを組んで”という言葉のままというか、少しは一緒に歩幅を合わせられるようになったのかなと思いながら、やらせていただきました。また、今回のストーリーテラーのような役柄は、若い時にはできなかったと思うので、キャリアを積み重ねてきたことで、観客目線のような役柄を演じさせていただけるようになったんだなとも思ったし、ありがたかったです。

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未来を知ったら努力する理由がなくなる

ラプラスの魔女

Q:映画の完成品を観て、いかがでしたか。

台本を読んだ時の印象より、はるかにスケールの大きなエンターテインメント作品になっていて、さすが三池監督だなあという感じでした。それに、豪華な顔ぶれですが、実はそれぞれのお芝居での絡みは意外と少ない人もいるのに、そういうことを感じさせないくらいそれぞれの皆さんが粒だっていて、まさに豪華キャストといえる作品だなと。希望と同時に悲哀やもの悲しさも感じられる作品ですが、観客の皆さんには単純に楽しんでいただけたらと思っています。それに、『ヤッターマン』もド派手な娯楽作品だったけど、約10年経って真逆のテイストのエンターテインメント作品でまた三池監督とご一緒できたのは、幸せなことでした。

Q:劇中で、予知能力のようなものが実在するのかという奇想天外なテーマを扱っていますし、「未来を知りたいか」と問うようなセリフもありましたが、櫻井さんご自身は、未来を知りたいと思いますか。

知りたくないです。怖いので(笑)。それに、ある種の不安というものが、努力の源泉でもあると思うんです。つまり未来を知ってしまうと、自分を突き動かしていくようなものというか、努力しようとする理由がなくなってしまう。そういう意味で、知りたくないです。

ラプラスの魔女

今回の役について、「大学教授役なんてできる歳になったんだなあと思った」「本格的な俳優デビューが高校生役だったので、だいぶ登りつめたように感じた」とも笑顔で話した櫻井翔。大学教授のような役を演じられるようになり、観客側もそれを違和感なく観ることができるのは、年齢や演技力はもちろんだが、ニュースキャスターなども含めた多彩な活動を積み重ねてきた櫻井自身のキャリアが生かされた結果ともいえるだろう。常に物事を俯瞰して見ている感じや、そのクレバーさと落ち着きも、まさに今回の役にハマっている。

映画『ラプラスの魔女』は5月4日より全国公開

(C) 2018 「ラプラスの魔女」製作委員会

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