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何のために戦うのか…1月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

 2019年一発目! 休みボケを吹っ飛ばす今月の5つ星映画は、人気ボクシングシリーズ待望の新作に、M・ナイト・シャマラン監督が自身の人気作をクロスオーバーさせた話題作、キムタク×東野圭吾のミステリー、衝撃のホラーリメイク作、そして岡崎京子のコミックが原作の青春ドラマをピックアップ。これが1月の5つ星映画5作品だ!

「何のために戦うのか」成長し続ける物語

クリード 炎の宿敵
(C) 2018 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

クリード 炎の宿敵

 大ヒットした『クリード チャンプを継ぐ男』の続編である本作。世界チャンピオンに上り詰めた主人公・アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、父親・アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子であるヴィクターと試合をすることに。チャンピオンとなり恋人・ビアンカと幸せな日々を送るアドニスと、『ロッキー4/炎の友情』でロッキーに敗れて以来、敗者として苦汁を味い続けるドラゴ親子の様子は対照的。しかし、親の仇を討ちたいアドニスの前にはさまざまな試練が待ち受け「何のために戦うのか」ともがき苦しむ。敵であるはずのドラゴ親子の苦悩も描かれ“どちらも負けて欲しくない”という感情が芽生えてくる。さらに、彼らの物語の軸となるボクシングの練習と試合のシーンもパワーアップ。アドニス役のマイケルの鍛え上げられた肉体がボクシングのシーンに説得力を持たせ、パンチの音一つ一つの重低音が胸に響く。また、選手とトレーナーという枠を超えたアドニスとロッキーの絆は前作以上。33年ぶりにイワンを演じたドルフ・ラングレンの熱演にも注目だ。(編集部・梅山富美子)

映画『クリード 炎の宿敵』は1月11日より公開

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新たな人気シリーズ化への期待大!

マスカレード・ホテル
(C) 2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C) 東野圭吾/集英社

マスカレード・ホテル

 木村拓哉を主演に迎え、東野圭吾による同名小説を映画化したミステリー。超一流ホテルを舞台に、木村ふんする刑事が犯人を追い詰める。木村初の刑事役というか潜入捜査中のホテルマン姿が新鮮で、今まで見たことのない木村に出会えるのが魅力だ。そんな木村が演じる新田刑事の指導係としてバディを組む、真面目なホテルマン山岸にふんした長澤まさみとの相性もよく、2人の正反対ぶりが時にコミカルな味を醸し出してよいエッセンスになっている。まさに、『HERO』シリーズで木村と松たか子が演じた、久利生と雨宮を思い起こさせるお似合いぶりだ。豪華ホテル並みの豪華共演者たちも見どころで、ホテルの客は誰もが<マスカレード=仮装>しているという設定上、クセの強い登場人物たちは誰もが怪しく、犯人捜しの謎解きを飽きることなく楽しめる。そして、観終わるころには、新田と山岸の今後も気になってしまい、まだまだ続きが観たくなる。『ガリレオ』『新参者』シリーズなど、映画でも人気シリーズの多い東野作品だけに、『マスカレード』シリーズとして続いていくことを期待せずにはいられない。(編集部・香取亜希)

映画『マスカレード・ホテル』は1月18日より公開

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シャマランユニバースがついに実現!

ミスター・ガラス
(C) Universal Pictures All rights reserved.

ミスター・ガラス

 『アンブレイカブル』と『スプリット』のキャラクターたちを一挙に集結させた、M・ナイト・シャマラン監督のスーパーヒーローユニバースがついに実現した。決して壊れることのない強靭な肉体を持つダン(ブルース・ウィリス)、超人的な頭脳を誇るミスター・ガラス(サミュエル・L・ジャクソン)、多重人格者で人格によっては人間離れしたパワーを発揮するケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)。超人役の三人が嬉々として演技で、肉体でぶつかり合うさまには、すさまじいパワーがある。三人とも演技派だけあってエモーショナルなシーンも完璧に演じ切っており、思わず目頭が熱くなるシーンも。シャマラン監督流のどんでん返しも健在で、乱立するスーパーヒーロー映画の中でもひときわ独特の魅力を放つ作品となった。シャマラン監督が前回『スプリット』のプロモーションで来日した際にいろいろメモしていたことが反映されたのか、妙に日本と関わりのあるワードが出てくるのも面白い。(編集部・市川遥)

映画『ミスター・ガラス』は1月18日より公開

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輝けば輝くほど寂しさが漂う青春の狂騒は映像ならでは

チワワちゃん
(C) 2019『チワワちゃん』製作委員会

チワワちゃん

 岡崎京子が1994年に発表した34ページの短編漫画を、26歳の新鋭・二宮健監督が現代版にアップデートして映画化した本作。20歳の看護学校生チワワちゃんがバラバラ遺体となって発見され、彼女を取り囲んでいた若者グループの証言を通してその実態をあぶりだしていく筋書きは原作通り。チワワちゃんの恋人ヨシダ(成田凌)や、ミキ(門脇麦)、カツオ(寛一郎)、ユミ(玉城ティナ)、ナガイ(村上虹郎)ら友人たちの物語が肉付けされたほか、監督のある覚悟をこめたラストはオリジナル。極彩色で描いた若者たちの狂騒は、映像ならではの魅力がさく裂している。例えば、チワワちゃんたちがひょんなことから手に入れた600万円を3日間で使い果たしてしまうシーン。パーティーに明け暮れる若者たちと、ロッカーに入れた札束が徐々になくなっていく様子が交互に映し出され、青春のはかなさを表しているかのようだ。笑顔を絶やさない人気者のチワワちゃんの実は空虚で、『ヘルタースケルター』で危険な美容整形で美を保っているモデルのりりこと同じく“消耗”されていく存在だ。「誰かに愛されている」という、得やすいようでいて得難い実感を渇望するチワワちゃんを表現した21歳の新人・吉田志織の好演が光る。(編集部・石井百合子)

映画『チワワちゃん』は1月18日より公開

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最狂ラストの衝撃に耐えられるか!?

サスペリア
(C) 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC All Rights Reserved

サスペリア

 イタリアン・ホラーの帝王ダリオ・アルジェント監督の傑作を『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が再構築。1977年に公開されたホラー史に残る傑作の単なるリメイクを想像してはいけない。原作の要素をいかしつつも、グァダニーノ監督がまったく新しい「決してひとりでは見ないでください。」映画を作り上げた。美しさをまとっているのに目を背けたいシーンは数多く、ダコタ・ジョンソンティルダ・スウィントンらの演技もお見事。人気ロックバンド、レディオヘッドのトム・ヨークが手がけた音楽は恐ろしさを増幅させている。152分間の映画ながら長さを感じさせず、グァダニーノ監督による容赦ない描写は観客に息つく暇を与えない。そして、ラストには誰もが衝撃を受ける狂気が待ち受けている。このラストは特にひとりでは耐えられない。鑑賞後に「なんだあのラストは!?」と意見をぶつけ合いたくなること確実。海外の映画祭では賛否両論が巻き起こった本作、日本も“サスペリアショック”に見舞われる!?(編集部・海江田宗)

映画『サスペリア』は1月25日より公開

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