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恐怖と青春の80年代!ドラマ「ストレンジャー・シングス」はなぜ面白い?

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 冒険と恐怖に満ちた少年少女の一夏の冒険を描き、2017年のアメリカで最も権威あるエミー賞5部門で受賞したNetflixの人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。このドラマでブレイクしたヒロイン役のミリー・ボビー・ブラウンゴジラ キング・オブ・モンスターズにも抜擢されて大活躍中。7月4日のシーズン3配信前に、その魅力をおさらい!

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「ストレンジャー・シングス」って何だ?

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 小さな町の中学生男子4人が、周囲で起きた不思議な出来事を調べるうちに、世界を変える重大な事実を発見していくという、王道のアドベンチャーストーリーがベース。彼らの友情と成長の物語に、家族や町の人々のドラマが加わり、そこに町外れにある研究所、超能力を持つ謎の少女、“裏側の世界”といったSFやミステリー要素、舞台となる80年代のちょっと懐かしい雰囲気がプラスされており、さまざまな楽しみ方ができる。

 物語は、仲良し中学生の男子4人組、マイク、ウィル、ダスティン、ルーカスが、いつものようにマイクの家でゲームを楽しんでいる場面で幕を開ける。いつものように別れた彼らだが、翌日、ウィルが行方不明になったことが発覚する。ウィルは失踪前、世界が奇妙な光景に変貌した光景を目撃していた。果たしてその正体は。残された少年たちは、頭を丸刈りにした不思議な少女イレブンと出会う。謎の超能力を持った彼女は、町外れにある研究所と関係があるらしい。そこから、ウィルの行方を追う彼らの冒険が始まる。

ココがすごい「ストレンジャー・シングス」

1. 魅惑の80年代が舞台!

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オタクな少年たちは無線クラブに所属

 シーズン1は1983年、シーズン2は1984年と、ドラマの舞台はずっと80年代。なので、直接ストーリーには絡んでこなくても、画面のそこかしこにその時代ならではのアイテムがあふれている。80年代に子供時代を過ごした人なら、クラシカルな自転車、ダイアル式の電話、中学校の無線クラブ、トランシーバーなどを見るたび、あの頃のどこかウキウキしていた気分を思い出さずにはいられないだろう。画面を見ながら思わずタイムスリップしてしまうはず。

2.少年少女の物語だから、胸が熱くなる!

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純粋な子供だからこそ、大冒険が映える

 主人公たちが、大人ではなくまだ中学生の男子4人組なのも本作の魅力。まだこの世で最も大切なものは友情だと信じている年頃の彼らが、仲間のために冒険を繰り広げるから、胸が熱くなる。そして、彼らが、突然出会った謎の少女に心ときめく時、見ている方にもそのドキドキが感染する。少年少女の物語だから、その熱さ、純真さが心に響くのだ。

 そして、この4人組がオタク気質なのも楽しいところ。彼らがシーズン1から夢中なのが、テーブルトークRPGの名作「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ」。全員がこの時代にはまだ実写化されていないファンタジー小説「指輪物語」に詳しく、シーズン2では「ドラゴンズレア」「ディグダグ」などアーケードゲームに興じている。

3.『IT/イット』『スタンド・バイ・ミー』キング世界がそこに!

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シーズン2のビジュアル、タイトルロゴにもキングらしさがあふれているNetflix / Photofest / ゲッティ イメージズ

 シリーズのクリエイター兄弟、ザ・ダファー・ブラザーズは、もともとスティーヴン・キングの人気小説「IT」の映像化を企画、それが最終的に本作になったと発言しており、なるほど共通点が続々。「小さな田舎町」「はみ出し者の少年少女たち」「恐ろしい出来事」「ひと夏の冒険」など作品に散りばめられた要素はどちらも同じ。やはりキング原作のジュブナイル映画『スタンド・バイ・ミー』とも雰囲気が似ている。

 クリエイターたちがキング要素を意図的に狙っているのが、オープニングに登場するタイトルロゴからもよくわかる。フォントが、キングの小説「クリスティーン」「クジョー」のタイトルそっくりなのだ。

4. 80’sカルチャーがたっぷり!

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うれしい『ゴーストバスターズ』要素も!

 本作には、1970~1980年代におけるスティーヴン・スピルバーグ映画の要素も詰め込まれている。なにしろ画面じゅうに、スピルバーグ要素がたっぷり。町の警察署の制服は『JAWS/ジョーズ』(1975)の警官そっくりで、謎の少女イレブンも『E.T.』(1982)に登場したものとそっくりな服を着ていたりする。

 スピルバーグ映画だけでなく、学校の化学の先生が『遊星からの物体X』(1982)を観ていたり、行方不明の少年の兄の部屋に『死霊のはらわた』(1981)のポスターが貼ってあったり、彼がザ・クラッシュの曲が好きだったりと、音楽にいたるまで80年代カルチャーが満載だ。

 劇中のスコアも80年代映画の雰囲気。ダファー兄弟によれば、70~80年代におけるジョン・カーペンター映画の音楽の雰囲気を狙ったそう。そして当時のヒットホラー映画、『ザ・キープ』(1983)『炎の少女チャーリー』(1984)などで音楽を手がけた70年代を代表するドイツの人気バンド、タンジェリン・ドリームの楽曲も複数使われている。

 そんな魅力がたっぷり詰まった「ストレンジャー・シングス」。シーズン3配信開始の7月4日までは、まだちょっと時間があるし、このシリーズは話数が少ない。シーズン1は全8話、シーズン2は全9話。今から見ても十分に間に合う!(平沢薫)

Netflix「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~2独占配信中 シーズン3 7月4日(木)全世界独占配信開始

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