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ナゾの病院から脱出せよ!

 ピエロの仮面をかぶった凶悪犯が、人質をとって病院を占拠した。それだけでいかにも怪しい物語の始まりを予感させるが、加えてその病院には数々の謎が隠されていた……! 朝まで絶対に脱出不可能な病院で起こる、スリリングかつ衝撃的なストーリーを体感できる映画『仮面病棟が3月6日に公開される。この物語にちりばめられたいくつもの謎を紹介したい。

3年連続本屋大賞ノミネートの現役医師作家が描く衝撃ミステリー!

『仮面病棟』

 ある日、若手医師の速水(坂口健太郎)は、一夜限りの当直医としてある病院に出向いた。そこに突然、ピエロの仮面をつけた凶悪犯が拳銃を手に現れ、速水は病院の職員らと一緒に監禁されてしまう。占拠された病院から逃げ出すことができるのか……!? 主人公に自分を重ねて脱出を試みているかのような臨場感を増長させるのが、舞台となる元精神科病院の奇妙なまでのリアリティーだ。実はこの物語を描き出したのは、現役医師で作家の知念実希人。実際の病院を知り尽くしているからこその細かな描写が、ゾクゾクするような面白さをかき立てている。この妙にリアルという感覚が観客を知らず知らずのうちにストーリーにずるずると引き込むのだ。

不可解すぎる病院

『仮面病棟』

 単なる密室ミステリーではないのが、本作のポイント。ピエロ面の凶悪案が籠城したこの病院は、何か変なのだ。現在は療養型病院なのだが精神科病院であったなごりで鉄格子などの設備がある一方、あるはずのない最新鋭の手術室が存在する。そして、入院記録のない患者たちの存在。病室のネームプレートには「新宿11」「世田谷07」など見慣れない文字が書かれている。さらには、謎のメモが挟まれたカルテ、隠されたエレベーター……物語が進むにつれ、あまりにも不可解な事実が次々と明らかになっていく。得体の知れない病院の実態は何なのか。凶悪犯の意図の見えない犯行や、囚われた緊張感だけでなく、病院の中にちりばめられたいくつもの謎こそがハラハラドキドキ感をあおっていく。

誰も信じられない

『仮面病棟』

 そして、目的不明の立てこもり犯以外にも、登場人物たちが全員怪しいというまさかの事実。一夜限りの当直医として病院を訪れた速水、仮面の凶悪犯に撃たれ重傷を負った女子大生・瞳(永野芽郁)のほか、監禁された人物の中には3人の病院職員がいた。だが、そのうちの1人である医院長は、なぜか警察への通報を頑なに拒絶する。看護師の2人は医院長と何かを隠すようなそぶりを見せ、意味深なやり取りを繰り返している。思えば、そもそも速水はなぜその日の当直医を担うことになったのだろうか? 彼と当直医を代わった医師とは? 深まる謎の数々とその先に待ち受ける<衝撃の真実>に観客は絶対だまされる。

まさに謎解き体感型ミステリー

『仮面病棟』

 脱出を試みる速水と瞳を翻弄する不可解すぎる病院の謎、誰も信じられないという状況、そして意図の見えないピエロの凶悪犯の行動。最悪の条件がそろう中、速水はすべての謎を解き、瞳とともに無事に脱出できるのか。病院に隠された真実を暴けるのか。そしてピエロの目的は何なのか。謎が謎を呼ぶ展開に、常に空気は張り詰め、どこにたどり着くのかまったく予想できない。先が気になって前のめりになってしまうミステリー作品としての魅力はもちろん、物語のテンポよさからくるジェットコースターのような疾走感には、ハラハラドキドキの脱出ゲーム的な面白さもある。まさに謎解き体感ミステリーといえる今年イチオシの一作だ。(編集部・小山美咲)

映画『仮面病棟』は3月6日より全国公開

公式サイトはコチラ

『仮面病棟』

(C) 2020 映画「仮面病棟」製作委員会

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