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『孤狼の血 LEVEL2』キャスト・あらすじ【まとめ】

 『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』などの白石和彌監督が柚月裕子の小説を映画化し、過激なバイオレンス描写も反響を呼んだ『孤狼の血』から約3年。続編となる『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)では、亡きベテラン刑事・大上章吾(役所広司)の遺志を継ぐマル暴の刑事・日岡(松坂桃李)が、かつて自身の計略によって亡き者にした暴力団組長の腹心、そして弱みを握る警察内上層部に追い詰められていくさまが描かれる。本作のあらすじ、キャラクター、キャストを紹介します。

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『孤狼の血 LEVEL2』あらすじ

 広島の架空都市・呉原市を拠点とする暴力団「尾谷組」と県内最大の暴力団「広島仁正会」の抗争に終止符を打ち、今や警察組織、暴力団の双方から一目置かれる存在となった日岡。しかし、日岡によって保たれていた秩序は、上林成浩(鈴木亮平)という一人の男の出所によって徐々に崩壊していく。上林は、出所するなり服役中に因縁のあった刑務官宅へお礼参りに。3年前の抗争で尾谷組組長・一之瀬(江口洋介)に殺された「広島仁正会」傘下の「五十子会」会長・五十子正平(石橋蓮司)の腹心だった上林は会長の仇をとるべく、抗争を避けようとする上層部にも牙をむき暴走。上林が五十子殺害の黒幕に迫る一方、日岡は弟分のチンタ(村上虹郎)をスパイとして上林組に送り込む。

『孤狼の血』(2018)あらすじ

 昭和63年、広島の呉原市では呉原を拠点とする暴力団「尾谷組」と、県内最大の暴力団・五十子会の傘下にある「加古村組」がにらみ合っていた。ある日、加古村組の関連企業の社員(駿河太郎)が行方不明となり、ベテラン刑事の刑事二課主任・大上章吾(役所広司)巡査部長は、新米のエリート・日岡秀一(松坂桃李)巡査と共に捜査に乗り出す。日岡は暴力団との癒着がささやかれ目的のためには違法捜査もいとわない大上への疑念を強めていく。やがて大上が殺人事件に関与した疑いも浮上したことで、日岡は大上を告発しようとするが、そこには思わぬ真実が隠されていた。

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登場人物

<警察>

日岡秀一(演:松坂桃李):呉原東署・刑事二課の巡査

 3年前に殉職した刑事二課主任・大上章吾(役所広司)の遺志を継ぐかたちで暴力団組織とつながりを持ちながら、目的の為には違法な捜査方法も厭わず、広島の治安を守ってきた。しかし、3年前に尾谷組組長・一之瀬(江口洋介)に殺された広島仁正会・五十子会会長(石橋蓮司)の腹心である上林(鈴木亮平)が出所してきたことで、裏社会の秩序が崩壊していく。

友竹啓二(演:矢島健一):呉原東署・刑事二課の暴力班捜査係係長、警部補

 3年前に起きた抗争の捜査にもあたっており、無鉄砲な日岡の身を案じている。

嵯峨大輔(演:滝藤賢一):広島県警本部・捜査一課の管理官

 かつては部下だった日岡だが、今では自分の弱みを握る日岡を敵視。警察組織から排除したいと考えている。

瀬島孝之(演:中村梅雀):広島県警本部・捜査一課の警部補

 定年間近に捜査一課に異動となり、日岡の相棒としてピアノ講師殺害事件の捜査にあたる。温厚な性格で、殺伐とした日々の中で追い詰められていく日岡の支えとなる。

中神悟(演:三宅弘城):広島県警本部・捜査一課の警部補

 嵯峨管理官と瀬島の間で右往左往しがちな中間管理職。黒い噂が絶えない日岡を警察の面汚しだと訝しく思っている。

瀬島百合子(演:宮崎美子):瀬島孝之刑事の妻

 笑顔が絶えない絵に描いたような良妻で、夫のパートナーとなる日岡を手料理でもてなす。

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<広島仁正会>

上林組

上林成浩(演:鈴木亮平):五十子会上林組組長

 7年の刑期を終え出所した、故五十子正平の腹心。残忍な性格で、自分の正義に従って行く手を阻むものは身内であろうと容赦なく“排除”。仁正会の誰もが彼に逆らえなくなっていく。会長の仇をとる復讐を誓い、五十子殺しの黒幕が日岡であることを突き止め、対峙することになる。

近田幸太(演:村上虹郎):構成員

 通称チンタ。上林組組員だが、実は日岡のスパイ。日岡を兄のように慕っており、とある報酬と引き換えに上林組に潜り込むが、次第に恐怖に追い詰められていく。

佐伯昌利(演:毎熊克哉):舎弟頭

 上林の舎弟頭。上林には絶対服従で、彼に倣い上層部に攻撃的な姿勢を取る一方で、冷静に局面を見る一面も。

綿船組

綿船陽三(演:吉田鋼太郎):広島仁正会会長/綿船組組長

 尾谷組との十数年に渡る抗争に終止符を打った。今は争いより実利を取りに行く方針で経営の手腕を発揮し、組織を束ねる。

溝口明(演:宇梶剛士):広島仁正会理事長/綿船組若頭

 尾谷との抗争をけし掛け綿船会長にも反抗的な上林を危険視。彼を排除すべく日岡に情報を提供する。

五十子環(演:かたせ梨乃):五十子会会長、故・五十子正平の妻

 抗争を避け安穏と私腹を肥やそうとする綿船たちを情けないと考えている。

角谷洋二(演:寺島進):二代目五十子会会長

 五十子正平亡き後、会長を襲名。組織としては弱体化しており、前会長に忠義を尽くす上林を疎ましく思っている。

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<尾谷組>

天木幸男(演:渋川清彦):尾谷組組長代行

 服役中の一之瀬に代わり、波風立てることなく組をまとめあげる。日岡とは持ちつ持たれつの関係にある。

橘雄馬(演:斎藤工):若頭

 日岡と親しい近田真緒がママを務めるスナック「スタンド華」をはじめ尾谷組のシマを取り仕切る。冷静で辛らつな性格で、激高する相手を逆なですることも。

花田優(演:早乙女太一):構成員

 若頭の橘に忠義を尽くし、襲撃を受けた際は命がけで守る。橘とは対照的に血気盛んで、犬猿の仲にある上林組と鉢合わせる度に食って掛かっていく。

<日岡&上林とかかわる人々>

吉田滋(演:音尾琢真):パールエンタープライズ社長

 仁正会の援助を受け、国の公共事業をも手掛ける建設会社を設立。実業家として成功していたが、そこに上林がやってきて……。

高坂隆文(演:中村獅童):安芸新聞社の社会部記者

 3年前に起きた五十子会会長の殺害と暴力団抗争の黒幕が日岡だと睨み、マークする。

近田真緒(演:西野七瀬):「スタンド 華」のママ

 チンタの姉。常連の日岡とは親密な関係にある。日岡の指示で上林の子分として危険な世界に足を踏み入れる弟チンタを心配する。

神原憲一(演:青柳翔):徳島刑務所の刑務官

 上林が服役していた際に凶暴さを理由に懲罰房に閉じ込め、暴力で押さえつけたことで上林の恨みをかう。出所した上林から手ひどい仕返しを受けることになる。

神原千晶(演:筧美和子):ピアノ教室講師

 憲一の妹。兄が刑務所で上林の恨みをかったことから壮絶な運命をたどる。

(C) 2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

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