ADVERTISEMENT

Netflixの挑戦!日本発作品の実写化予定まとめ

今週のクローズアップ

Netflixシリーズ『カウボーイビバップ』11月19日より独占配信

 2015年の日本上陸以来、世界中の良質なオリジナル映画・ドラマシリーズを次々と配信し話題を呼びながら、日本アニメ・漫画の実写化にも取り組んできたNetflix。特に近年は、各世代のファン層を直撃するような注目の企画が目白押し! そこで、期待の企画から今月配信の注目作、過去の話題作まで、さまざまな日本発の実写化作品をチョイスしました。

「ONE PIECE」

 尾田栄一郎による「週刊少年ジャンプ」(集英社)の看板作品「ONE PIECE」も実写ドラマ化が決定済み。配信日は未定ですが、原作者の尾田もエグゼクティブプロデューサーに加わった、全10話構成のドラマシリーズになること、第1話の仮エピソード名は原作第1巻・第1話のタイトルと同じ「ROMANCE DAWN ー冒険の夜明けー」であることが発表されています。

 原作は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐって、主人公モンキー・D・ルフィ率いる海賊“麦わらの一味”が繰り広げる冒険を描いた海洋ロマン。実写版「カウボーイビバップ」を手掛けるトゥモロースタジオとの共同制作となり、脚本はJ・J・エイブラムスの制作会社バッド・ロボットで経験を積み、海外ドラマ「エージェント・オブ・シールド」などを手掛けたマット・オーウェンズが担当します。

 大海原を舞台にした冒険が、いかにして実写化されるのか気になるところですが、トゥモロースタジオCEOのマーティ・アデルスタインは、テレビドラマとして最高レベルの予算をかけた作品になるとプレスリリースで宣言しており「世界中からの注目度を考えると、このような規模の製作費を投じるべき価値があると考えています」と語っています。ビッグバジェットを投じたクオリティーに期待です。

ADVERTISEMENT

「幽☆遊☆白書」

「幽☆遊☆白書」原作書影 Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」全世界独占配信

 やはり「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された、1990年代を代表する冨樫義博の人気漫画「幽☆遊☆白書」を実写シリーズ化。原作は、想定外の事故で死んでしまった不良中学生・浦飯幽助が、妖怪絡みの事件を解決する霊界探偵に任命され、人間界と霊界を巻き込む壮大なバトルに身を投じるファンタジーアクションです。

 実写版の詳細は明らかになっていませんが、あらすじから、幽助は高校生になり、幽助を手助けする霊界案内人・ぼたんも登場するようです。気になるキャストも未発表ですが、制作をNetflixで「今際の国のアリス」を実写化したROBOTが担当することから、日本人が起用されることになりそうです。

 漫画版は、霊体となった幽助を描くエピソードを経て徐々にバトル展開へとシフトしていったため、ドラマではどこからどこまでを実写化するのか気になるところ。Netflixで「全裸監督」などにも携わる、エグゼクティブプロデューサーの坂本和隆は、「尺規制の無い各エピソードでのストーリー展開に加え、国内外から最高峰のチームが集結することで、原作がもつ壮大な世界観の魅力を最大化できることに喜びを感じます」と実写化発表時にコメントしています。

ADVERTISEMENT

「機動戦士ガンダム」

 劇場版最新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』も大ヒットとなったサンライズの人気アニメ「機動戦士ガンダム」が実写映画化。ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』や『パシフィック・リム』のレジェンダリー・ピクチャーズと共同で企画する作品で、脚本を海外ドラマ「アンダー・ザ・ドーム」「マーベル ランナウェイズ」などを手掛けたブライアン・K・ヴォーンが担当。中国では劇場公開が予定されています。

 メガホンを取るのは『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督。親交のあるゲームクリエイター・小島秀夫監督の代表作「メタルギア ソリッド」の実写化にも取り組んでいるロバーツ監督は、日本のゲーム・アニメへも造詣が深い、信頼できるオタク監督の一人です。今年3月に自身のTwitterにアップした写真には、アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に登場する鉄華団のマーク入りマスクを着用する姿が。また7月にはガンプラの箱をバッグに『閃光のハサウェイ』のブルーレイを手にする写真もアップしています。実写版の設定や物語は明らかになっていませんが、この人なら大丈夫! と思わせる人選です。

ADVERTISEMENT

「バイオハザード」

「バイオハザード(原題)」キャスト集合写真(アデライン・ルドルフ、シエナ・アグドン、ランス・レディック、パオラ・ヌニェス、タマラ・スマート、エラ・バリンズカ) Netflixシリーズ「バイオハザード」2022年全世界独占配信

 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のハリウッド映画版で知られる、カプコンの大ヒットゲームをベースとしたアクションシリーズ。これまでの「バイオハザード」世界観を継承しつつ、全く新しい物語が展開するシリーズになると発表されています。

 こちらも詳細は不明ですが、巨大製薬会社アンブレラ社が、生き物を生物兵器へと変貌させてしまうT-ウィルスを発見してから約30年後を舞台に、突然のウイルス蔓延により、アンブレラ社がひた隠しにしてきた恐ろしい陰謀が露呈していくさまが描かれるということです。

 『ジョン・ウィック』シリーズのコンシェルジュ役で知られるランス・レディックがシリーズおなじみのキャラクター、アルバート・ウェスカー役で出演。そのほか『チャーリーズ・エンジェル』(2018)のエラ・バリンズカ、「ミルドレッドの魔女学校」のタマラ・スマート、「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」のアデライン・ルドルフシエナ・アグドンパオラ・ヌニェスなど気鋭の若手が出演。原作のウェスカーは、シリーズを通して白人のキャラクターとして描かれてきているため、アフリカ系のランスの起用が何を意味するのかも気になるところです。

ADVERTISEMENT

「カウボーイビバップ」

Netflixシリーズ「カウボーイビバップ」11月19日より独占配信

 1998年にテレビ初放送され、海外人気を背景に、長らくハリウッド実写化が噂されてきたSFハードボイルド「カウボーイビバップ」がついに実写ドラマ化。未来の太陽系を舞台に、カウボーイと呼ばれる賞金稼ぎの3人組、スパイク・スピーゲル、ジェット・ブラック、フェイ・ヴァレンタインが、高額で凶悪な犯罪者を追って太陽系を駆け巡る。すでに予告編も公開されていて、11月19日より独占配信予定です。

 一時期はキアヌ・リーヴスの名もささやかれた、主人公スパイクを演じるのはジョン・チョー(『search/サーチ 』)。アニメ版を監督した渡辺信一郎が監修を務め、音楽も菅野よう子が担当。アニメを再現したオープニング映像にはじまり、主要キャラクターや賞金首たちのビジュアルもオリジナル版を彷彿させる再現度で、予告編の段階から、原作へのリスペクトをビシビシ感じる仕上がり。日本のファンにとっては、スパイク役の山寺宏一をはじめ、ほとんどのキャラクターをオリジナル声優が吹き替えているのも嬉しいところですが、その完成度やいかに。

ADVERTISEMENT

「今際の国のアリス」

Netflixシリーズ「今際の国のアリス シーズン1」配信中

 「週刊少年サンデー」連載のサスペンス漫画を、山崎賢人土屋太鳳の共演で実写化したオリジナルシリーズ。『キングダム』『いぬやしき』など、コミックの実写化に定評のある佐藤信介が監督を務め、主人公のアリス(山崎)やウサギ(土屋)が、突然放り込まれた無人の街・今際の国で、命を懸けた理不尽な「げぇむ」に巻き込まれていく姿が描かれます。

 配信と同時に国外でも話題を呼び、Netflixの2020年第4四半期時点で、約40の国と地域でトップ10(総合)入りを果たし、1,800万世帯が再生。日本発のオリジナル実写作品として過去最多の視聴者数を記録するヒット作品となりました。

 さらに、韓国発のドラマシリーズ「イカゲーム」がNetflix史上最大の視聴者数を獲得する大ブームを巻き起こすと、いわゆるデスゲーム作品として再び脚光を浴びることに。Netflixも「イカゲーム」の視聴者が「今際の国のアリス」を発見して視聴する傾向があると発表しており、配信から9か月以上を経て、再び50か国以上でトップ10入りしたと発表。すでにシーズン2の制作も発表されており、今後、さらに人気が広がることが期待されます。

ADVERTISEMENT

「僕だけがいない街」

Netflixシリーズ「僕だけがいない街」独占配信中

 実写映画化・アニメ化もされた、三部けいによる人気コミックが原作のサスペンスドラマ。数多くの実写化作品に先駆け、2017年に世界190か国で配信されました。悪い事が起きる直前まで時間が巻き戻る現象・リバイバルに悩まされている売れない漫画家・悟(古川雄輝)が、母親を殺害した真犯人を突き止めるため、18年前まで時を遡り、複雑に絡み合う事件の真相に迫ります。

 悟役の古川雄輝や、ヒロイン・片桐愛梨役の優希美青など注目の若手に加え、江口のりこ眞島秀和など、今や名バイプレーヤーとして映画・ドラマに引っ張りだこの俳優陣を起用するなど、Netflixが映画並みのクオリティーを目標にオリジナルドラマ化に取り組んできたことがうかがえるドラマになっています。

 乱立する動画ストリーミングサービスに先駆け、ハイクオリティーなオリジナルコンテンツを生み出してきたNetflix。かつて熱狂した名作漫画やアニメの実写化には、期待と不安が入りまじる複雑な思いを抱える方も少なくないでしょうが、判明しているだけでも、一流どころの製作陣が起用されているのは確かな模様。日本コンテンツの実写化から、世界市場で受け入れられる名作が誕生するのか。期待して待ちましょう。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT

おすすめ映画

ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT