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『ウエスト・サイド・ストーリー』キャスト・あらすじ【まとめ】

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』より

 巨匠スティーヴン・スピルバーグが、1957年初演のブロードウェイ・ミュージカルを原作にした映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2月11日公開)。1961年に映画化された際には、アカデミー賞で作品賞をはじめ10部門に輝いた。2021年版の公開を前に、キャスト、あらすじをまとめて紹介します。(編集部・石井百合子)

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「ウエスト・サイド・ストーリー」とは……

1961年の映画『ウエスト・サイド物語』より。シャークスとジェッツ(C)Photofest / ゲッティイメージズ

 ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台を1950年代のニューヨークに置き換え、人種間の対立というテーマを加えてミュージカル化。白人のジェッツとプエルトリコ人のシャークスの抗争を背景に、ジェッツのリーダーの親友トニーと、シャークスのリーダーの妹マリアの悲恋が描かれた。原案、演出はジェローム・ロビンズ。作曲を指揮者、作曲家、ピアニストのレナード・バーンスタイン、作詞をミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムが手掛け「マリア」「アメリカ」「トゥナイト」「サムホエア」など数々の名曲を生んだ。1961年の映画版では、マリアにナタリー・ウッド、トニーにリチャード・ベイマー、リフにラス・タンブリン。圧巻のパフォーマンスを披露したベルナルド役のジョージ・チャキリス、ベルナルドの恋人アニタ役のリタ・モレノがアカデミー賞助演男優・女優賞を受賞した。

スピルバーグ版のストーリー

スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』より。トニー(アンセル・エルゴート)とマリア(レイチェル・ゼグラー)

 1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。ポーランド系移民のグループ・ジェッツと、プエルトリコ系移民のシャークスが対立するなか、ジェッツの元リーダーであるトニーと、シャークスのリーダー・ベルナルドの妹マリアが出会う。両グループが一堂に会したダンスパーティで、2人は一瞬にして恋に落ちるが、その恋は一触即発だった両グループに波紋を呼んでいく。

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キャラクター

トニー

 ヨーロッパ系グループ・ジェッツの現リーダー・リフの親友。優しい性格だがケンカに強い。かつて二人でジェッツを結成し、リーダーを務めたこともあるが今はドラッグストアの店員として平穏な日々を過ごしている。ジェッツとは距離を置いていたが、リフの強い願いからダンスパーティに参加し、運命の人マリアと出会う。彼女がジェッツが敵対するシャークスのリーダー、ベルナルドの妹であったことからさまざまな試練に見舞われるが、マリアと密やかな逢瀬を重ねるうちに一層惹かれていく。トニーはアントンの愛称。

演:アンセル・エルゴート

・19歳のときにオフ・ブロードウェイの舞台に立つ。
・エドガー・ライト監督作『ベイビー・ドライバー』で主演を務め注目を浴びる。
・193センチの高身長!

マリア

 純粋ではつらつとした愛されキャラ。裕福ではないがニューヨークでの新生活を謳歌している。日々ジェッツと衝突する兄ベルナルドに頭を悩ませており、ベルナルドからは同郷の生真面目なチノという男性を結婚相手として紹介されるも心は動かない。そんな折、ダンスパーティで運命的な出会いを果たしたトニーに惹かれていき、ベルナルドを激高させる。ジェッツとシャークスが決闘することを知り、トニーに止めに行くよう頼むがそれが思いもよらぬ事態につながっていく。

演:レイチェル・ゼグラー

・3万人以上のオーディションからマリア役を射止めた。
・DC映画『シャザム!』の続編『シャザム!フューリー・オブ・ザ・ゴッズ(原題) / Shazam! Fury of the Gods』が待機中。
・ディズニーの実写版『白雪姫』で白雪姫を演じる。

アニータ

 ベルナルドの恋人。しっかり者で、マリアを実の妹のようにかわいがっている。故郷のプエルトリコよりもアメリカでの暮らしを楽しんでいる。トニーに恋したマリアをたしなめるもベルナルドよりも柔軟な考えで、マリアの純粋な思いを知って理解を深めていく。

演:アリアナ・デボーズ

・「モータウン:ザ・ミュージカル」「ハミルトン」「ブロンクス・テイル」など数々のブロードウェイに出演。
・「サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル」でトニー賞ミュージカル助演女優賞ノミネート。
・「glee/グリー」のヒットメイカー、ライアン・マーフィーが監督、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマンらが名を連ねたNetflix映画『ザ・プロム』に出演。

リフ

 ヨーロッパ系移民グループ、ジェッツのリーダー。白人びいきの刑事はシャークスを嫌悪しジェッツの肩をもとうとするが、彼らの介入は拒む。縄張り争いを繰り返していたシャークスとの決闘を決意し、親友のトニーに協力を懇願するが聞き入れてもらえず、シャークスに勝つための戦略に奔走。トニーいわく、リフは人生苦労し通し。

演:マイク・フェイスト

・初期はタイムズスクエアでブロードウェイのショーのチケットを販売していたことがある。
・ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」のコナー・マーフィ役でトニー賞ミュージカル助演男優賞にノミネート。

ベルナルド

 プエルトリコ系移民グループ、シャークスのリーダー。移民の中でもとりわけプエルトリコ人が差別を受けていることに不満を募らせ、白人のジェッツを敵視。妹のマリアに接近するトニーを許せず、その思いがジェッツとの決闘に駆り立てることに。アメリカでの生活にうんざりしているが恋人アニータとはラブラブ。

演:デヴィッド・アルヴァレス

・ミュージカル「ビリー・エリオット ザ・ミュージカル」の主人公ビリー役でトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞。
・アメリカ軍のハワイ基地に2年半、従軍した。
・バレエダンサーとしても活躍し、「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」などの舞台に立った。

チノ

 ベルナルドがプエルトリコから呼び寄せた、マリアの結婚相手候補。1961年版の映画と異なり、シャークスには属していない設定。ベルナルドには絶対的な忠誠を誓っている模様。ダンスパーティではマリアのエスコートを務める。

演:ジョシュ・アンドレ・リベラ

・テレビ映画『ベガス・ハイ(原題)/Vegas High』のメインキャストに抜擢。
・『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』の脚本家スザンナ・フォーゲルがメガホンをとるスリラー映画『キャット・パーソン(原題)/Cat Person』が待機中。

バレンティーナ

 トニーが働くドラッグストアの店主。更生しようと励むトニーを見守り、マリアとの恋を案じながらも応援する。プエルトリコ出身の設定で、ジェッツとシャークス、双方のグループに理解がある。1961年の映画版では白人男性の設定だった。

演:リタ・モレノ

・1961年の映画版でアニータ役を演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞。
・第90回アカデミー賞授賞式で、助演女優賞を受賞した時と同じドレスを着用し、プレゼンターを務めた。
・エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞のすべてを受賞した“EGOT”16人の1人。

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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