このバディは規格外!若きプレデター&半身アンドロイドが最悪の地で107分ノンストップサバイバル
提供:ディズニー

強さを求めて獲物を狩り続ける銀河の狩人・プレデター。人間やエイリアンの“敵”として立ちはだかってきたプレデターが、シリーズ新章の映画『プレデター:バッドランド』で、ついに主人公として描かれる! しかも、プレデターの相棒は上半身だけの女性型アンドロイド! 欠けた身体が、最高の頭脳と戦術を解き放つ。史上初となるプレデター×アンドロイドの規格外バディが、宇宙一危険な惑星で極限サバイバル。力と知性が噛み合うたびに、新しい“勝ち筋”が生み出される。稀代のアクション映画として知られる『プレデター』シリーズは、本作で新次元に突入する。“狩る快感”から“生き抜く感動”へーーシリーズのDNAが進化する瞬間は絶対に見逃せない。(文・平沢薫)
主人公はまさかのプレデター!半身アンドロイドと異色バディ結成
プレデターは、最強の獲物を狩ることを誇りとする宇宙の戦闘種族。これまでのシリーズでは、プレデターが地球に襲来し、生き延びるために彼らと激闘する人間たちの姿が描かれてきた。しかし、新章『プレデター:バッドランド』の主人公は、人間ではなく、若きプレデターのデク。未熟な彼の苦悩や葛藤がひとりのプレデターの視点となって、知らないうちに思わず彼に共感してしまう……というこれまでにない展開の新たな物語がつづられる。
また、本作はシリーズ初となるバディムービーだ。主人公のプレデター・デクは、宇宙で最も危険な最悪の惑星「バッドランド」で、上半身しかない女性型アンドロイド・ティア(エル・ファニング)と出会い、彼女と一緒に冒険を繰り広げることになる。無愛想な武闘派のデクと、おしゃべりで頭脳派のティア。身体的にも性格的にも対照的な二人が、生きて帰ることがほぼ不可能な最悪の惑星で生き延びるため、お互いの特技を活かしてサバイバルを繰り広げていく異色のバディぶりから目が離せない。サバイバルのためのアイデア勝負のセットピースが連続し、二人が“命を預け合う”瞬間ごとに胸が熱くなるのは必至だ。最悪の地で生まれる最良の相棒ーーその化学反応こそが、本作の最大の快感となる。
ヤバすぎる捕食者たち!宇宙一危険な惑星で極限サバイバル
究極のサバイバル・アクションという『プレデター』シリーズの真髄を継承しつつ、本作ではプレデターと獲物の立場が逆転する。これまでは、どの惑星でも獲物を「狩る側」だったプレデターが、本作では「狩られる側」になる。“最強”だった種が、が初めて味わう恐怖と焦燥ーーその心理戦が、アクションに新しいスリルを与えている。
舞台となるバッドランドは、生きて帰ることが不可能だと言われる、宇宙で最も危険な惑星だ。ここに棲息する生物はみな凶悪で、植物すら鋭い棘を放ってくる。空には翼を持つ生物、地上には無数の鋭い歯を持つ巨大生物が獲物を待ち構えている。彼らの攻撃能力も弱点も、すべてが未知数だ。だからこそ、このバディが生み出す即興の戦術と二人の連携が“唯一の攻略法”になる。
プレデターの戦闘といえば、彼らならではの多彩なハイテク武器も必見。今回も、シリーズでお馴染みのリストブレードや、ソードなどの刃物群、プラズマ・キャノンや手裏剣、何でも凍らせてしまう冷凍手榴弾などさまざまなプレデター愛用武器が数多く登場し、指先ひとつの起動で戦況が反転する究極のサバイバル・アクションを繰り広げる。また今作では、デクがバッドランドの植物や生物を攻撃用のアイテムとして活用するところも、まるでサバイバルゲームのようで見どころになっている。
しかも、上映時間はコンパクトな107分! 昨今、3時間近い映画が多い中、プレデターvs捕食者たちの死闘が冒頭からラストまでノンストップで描かれるのは、呼吸を忘れるほどの加速感と、次の一撃を待たせないシーンのリズムがもたらす快楽だ。『プレデター』シリーズ初心者に向けた最初の一本にも新たなプレデターを求める古参にも刺さる、密度の高い満足感が約束されている至福の映画体験となるはずだ。
目指せ一人前プレデター!若き主人公の成長譚
さらに本作は、若きプレデターの成長を描く感動ドラマでもある。最悪の地バッドランドにやってきたデクに求められるのは、自分の強さを証明すること。彼は、未熟さゆえに一族から追放され、惑星で最強の獲物を狩ることで、自分の力を一族に認めさせようとするのだ。孤独と誇りがせめぎ合う内面の火花が、アクションに確かな重みを与える。はたしてデクは、最強の獲物を倒し、自分が真の戦士であることを証明することができるのか。周りから軽んじられた主人公が、自ら苦難の道を選び、必死の努力のすえに力を得て、やがて人々に認められる存在になるーーーそんな少年漫画のような熱きドラマを体現する若きプレデターに、声援を送らずにはいられない。
胸熱なストーリーが保証されている理由は、監督が『プレデター:ザ・プレイ』で注目を浴びたダン・トラクテンバーグだから。“知恵で怪物に挑む”物語作りの名手が、視点の鮮度をさらに更新する。『プレデター:ザ・プレイ』は、1719年のアメリカ大陸を舞台に、先住民コマンチ族の若い女性が、兄を殺したプレデターに対峙し、自分の持っていた力を発見していく物語。緊張と余韻を同時に残す語り口は、本作でも健在だ。斬新な舞台設定と感動的なストーリーの双方が高く評価され、米大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」の批評家スコアで驚異の94パーセントを叩き出し、第75回エミー賞で監督賞・脚本賞にノミネートされた。本作の脚本も、トラクテンバーグ監督と『プレデター:ザ・プレイ』でタッグを組んだパトリック・アイソンが共同執筆しており、前作以上の設定の大胆さは証明済み。ドラマ面でも前作を超えて、心を揺さぶるストーリーが描かれるに違いない。ラストの一歩まで、観客の感情はデクと同じ速度で進化していく。
『エイリアン』と世界観がつながる!?
若きプレデターの体験を通して、プレデターの種族の歴史と文化を掘り下げることは間違いない。そのうえで気になるのは、本作があの『エイリアン』シリーズと世界が繋がっていると推測されることだ。
というのも、予告編に登場するアンドロイドのティアが再起動するシーンで、彼女が繋がれている装置に記されたマークが、『エイリアン』シリーズでお馴染みのウェイランド・ユタニ社の企業ロゴなのだ。一瞬のロゴが解く“未来への伏線”。気づいた瞬間、鳥肌が立つ。
この会社は『エイリアン』シリーズに登場してきた巨大企業。エイリアンの捕獲を目指しており、同シリーズに登場するアンドロイドを製造してきた企業でもある。最新映画『エイリアン:ロムルス』(2024)やドラマシリーズ「エイリアン:アース」(2025)にも登場しており、本作と『エイリアン』シリーズを結びつける重要な存在なのかもしれない。点と点が線になる“ユニバース感”が、鑑賞後の余韻まで拡張していく。
過去には、『プレデター2』(1990)でプレデターの宇宙船に『エイリアン』シリーズの代名詞・ゼノモーフの頭蓋骨が飾られているシーンが登場していた。また、エイリアンとプレデターが直接対決を果たしたクロスオーバー映画『エイリアンVS. プレデター』(2004)とその続編『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007)も製作されている。ファンの記憶に刻まれた“遭遇の歴史”が、新章でどのように更新されるのか期待が高まる。
今後、二つの世界観が交錯して、宇宙の奥行きをより深めてくれることも期待できる。主人公・デクの成長を見届けつつ、『プレデター』シリーズの行く末を確認せずにはいられない。スクリーンの先に続く“次の遭遇”を、もう待ちきれない。
映画『プレデター:バッドランド』は11月7日(金)日米同時公開
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