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『もののけ姫』の脚本も手掛けた人気作家を直撃!ファンタジー映画はブーム?

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ニール・ゲイマン監督
ニール・ゲイマン監督

 宮崎駿監督の『もののけ姫』がアメリカで公開された際、英語版の脚本を手掛けたこともある超人気ファンタジー作家、ニール・ゲイマン。彼の代表作である「スターダスト」が、クレア・デインズロバート・デ・ニーロら豪華キャスト出演で映画化された。来日を果たしたニール・ゲイマンに話を聞いた。

 『スターダスト』は、突如、空から降ってきた“流れ星”を奪おうと、人間や魔女たちが攻防を繰り広げるファンタジー映画。おとぎ話のテイストを踏まえながら、若い男女のロマンスを描いたロマンチックな内容だ。「確かに『ロード・オブ・ザ・リング』とは違うかもね」と語るニール・ゲイマン。「もちろん、『スターダスト』もスケールは大きいけど、いわゆる大河ドラマではない。むしろスイートな恋愛やウィットに富んだ会話、それにユーモアをたっぷり盛り込んだ作品だよ」とほかのファンタジー映画との違いを教えてくれた。

 それでは、近年のファンタジー映画ブームについては、どう思っているのだろうか。この質問をぶつけると「ファンタジー映画が流行っているとは思わないな」と意外な答え。「もっと広い意味で、観客はこれまでもずっと映画に対して“現実逃避”を求めてきたんだ。昔だったら、西部劇とかね。それが、今はたまたまファンタジー映画ってことだと思う。理由は、映像技術の進歩だね」と鋭い分析を披露した。

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 夢のように美しく幻想的な映像は、『スターダスト』の大きな見どころだ。ファンタジー映画にとって、映像技術は非常に大切だと語るゲイマンは「1980年代後半に、ジョージ・ルーカスが製作した『ウィロー』は、画期的な技術が使われているけど、今のレベルに比べるとどうしても見劣りするし、公開当時からあまりいい作品だとは思っていなかった」と厳しいコメント。一方、「同じ時期に作られた『プリンセス・ブライド・ストーリー』は大好きだよ。映像に頼るのではなく、心温まるストーリーを描いた点にグッときたね」と人物描写に重きを置いたロブ・ライナー監督の隠れた名作ファンタジーをオススメしてくれた。

 そんなゲイマンが原作のみならず、プロデューサーも務めた『スターダスト』は、映像技術で楽しませるだけではなく、心に訴えかける……つまり現代版『プリンセス・ブライド・ストーリー』ともいえる仕上がりで、ファンタジー映画の歴史においても永遠の“輝き”を放つ作品になっている。現在、『スターダスト』と同じくらい思い入れが強いという自著「デス-ハイ・コスト・オブ・リビング」の映画化で、監督デビューも果たすことになったゲイマンの動向に、ぜひ注目してほしい。

『スターダスト』は10月27日より日劇3ほかにて全国公開
オフィシャルサイト stardustmovie.jp

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