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新『007』の中に自社の商品を!激しい企業争いに勝ったのは7ブランド

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「商品の対象年齢は、ボクのようなオヤジですけどね」-ボンド役のダニエル・クレイグ
「商品の対象年齢は、ボクのようなオヤジですけどね」-ボンド役のダニエル・クレイグ

 昔から商人(アキンド)魂のたくましい映画といえば、映画『007』シリーズが有名だが新作映画『007/慰めの報酬』でも7ブランドとの協賛が決まった。

映画『007/慰めの報酬』

 高級志向のジェームス・ボンドが映画で愛用している物は、速攻でヒット商品になる、というわけで、『007』との協賛を獲得することは企業の夢とまでいわれている。今年で協賛5作目になるオランダのビール・ブランド“ハイネケン”は、『007』シリーズで愛飲されるビールになって以来、人々の思考の中でブランド名が向上し、世界的に“オシャレなビール”の地位を確立できた、と公表している。

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 『007』シリーズの製作スタジオ側も、協賛をすれば作品の宣伝費に非常なプラスになる為、旧作の映画『007/ダイ・アナザー・デイ』を例にとると、これでもかというほど協賛ブランド商品が散りばめられ、何と20種類ものプロダクト・プレイスメント(映画などの小道具として目立つように商品を配置することで、商品を露出を高める広告手法)が施された。そのあまりに過激なプロダクト・プレイスメントに巷では、映画のタイトルを『007/ダイ・アナザー・デイ』“DIE Another Day”から“BUY another day”に改題した方がよいのでは……という陰口までたたかれたほどだった。

 さすがにスタジオ側も、「あのときは少々やり過ぎた……」ということで、その後のシリーズでは、協賛商品のターゲットを大幅に縮小しており、今回の『007』シリーズ新作の『007/慰めの報酬』でのブランド協賛は、たったの7点のみ。協賛商品の数が少なければ紹介されるものの希少価値も上がる……というわけで、上流階級の“レアもの”好みをうまく刺激する効果にもなっている。

 この小さい枠をめぐって、企業間では大変な攻防が行なわれたらしいのだが、結局“決勝”に勝ち残ったのは、昔なじみの顔が多く、ジェームス・ボンドの長年の愛車アストン・マーティンを始め、フォード社仕様のボルボやレンジローバー、バージン・アトランティック航空、オメガ・ウォッチ、そして各ソニー製品(配給会社がソニー・ピクチャーズのため)、1962年作品の映画『007/ドクター・ノオ』のときから協賛を続けているスミアノフ・ウオッカ、そしてハイネケンが勝者となった。今回の『007』作品が売り上げにどのような効果をもたらすのか、興味深いところだ。

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