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北野監督、アブないのはオフィス北野かリーマンか?冗談暴走して社長に大目玉!

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冗談だってばさ。
冗談だってばさ。

 ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞は逃したものの、批評家たちから高い評価を受けた『アキレスと亀』が公開初日を迎え、北野武監督と主演の樋口可南子が「お客さんもたくさん入ってくれて、ありがとうございました!」と観客にあいさつした。

映画『アキレスと亀』写真ギャラリー

 前夜から台風13号の激しい風雨に見舞われた関東地方。北野監督は「直撃されるとまた事務所が傾くところでした」といきなり会場の笑いを取った。先日行われた完成披露試写会の際には、「ここ3年くらいヒット作がなく、(オフィス北野所属の)山本モナで完全に終わった」と語り会場を盛り上げた北野監督。この日は、「事務所が傾いたと言ったらマスコミが本気で書きやがった! 今の話題はリーマン・ブラザーズかうちの事務所。冗談だったのに、銀行から取引を断られたり、事務所のオーナーから前家賃くれとか言われたりして、(オフィス北野社長の)森さん怒っちゃって……」とこれまたジョークで会場を沸かせた。

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 そんな北野監督について、妻の幸子を演じた樋口は「楽しい話を現場で毎回聞いていました」と笑いながら当時を振り返った。湯船に顔を押し付けるシーンでは、樋口が「武さんが本気で潜ってらしたから、この際だから思い切り押し付けようと思って。一生懸命潜ってらしたのがかわいそうやらかわいいやら、芸人魂を見た気がします」と監督を持ち上げると、北野監督は「あれは、ドクター中松がアイデアを考えるときに、プールにもぐって酸欠寸前になるとアイデアが出るっていうのをまねしたんです」とまたまた笑いを取った。

 映画『アキレスと亀』は、幼少のころからひたすら絵を描き続けるも、まったく売れない画家の真知寿(ビートたけし)と、彼を支える妻・幸子(樋口)が、二人で芸術に打ち込んでいく物語。

映画『アキレスと亀』はテアトル新宿ほかにて全国公開中

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