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稲川淳二に独占インタビュー!「恐怖は快感…怪談は娯楽に留めるべき」

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あなたの後ろにいますよ……。稲川淳二
あなたの後ろにいますよ……。稲川淳二

 22日に公開されるスティーヴン・キング原作の映画『1408号室』について、大のキングファンという稲川淳二が日本のホラーや、怪談とは何かを絡めながら語ってくれた。

映画『1408号室』

 キングと稲川の出会いは映画『キャリー』。特に「試写会で観たんですけどね、そのとき一番前の席におすぎがいてね。クライマックスになった瞬間におすぎが『ギャー!』ってひざの上の荷物を全部落として、飛び上がっちゃって。それが一番怖かった(笑)」という忘れられない思い出があるそうだ。怖い話も得意だが、面白い話も好きなようで「キングの『ミザリー』ってあるでしょ? わたしはその数年前に『メゾン・ド・ミラジー』って自作の舞台をやってたんですよ! タイトルだけキングの先をいってましてね~」とダジャレのような偶然を笑いながら話してくれた。

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 だが怪談の話になると表情は一変。「わたしはね、Jホラーっていう呼び名があまり好きではないんです。ホラーはホラー。だけども怪談は怪談なんですね。海外のホラーっていうと顔が崩れたり血が流れたり。だけどね、怪談っていうのは日常と非日常のすき間にあるもの。すなわち“ショック”ではなく“本当の怖さ”なんだと思いますね」と自身の怪談哲学を語り「恐怖っていうのはね、本当は快感なんですよ。ジェットコースターと同じでね。だからわたしは恐怖や怪談は娯楽にしておきなさいって言ってるんですね。だけど娯楽にしておかないと……。後はわかるよね?」と背筋がゾクっとくるような余韻を残しつつ、恐怖とは何かを語ってくれた。

 本作はオカルト作家のマイク・エンズリン(ジョン・キューザック)が一通の葉書をキッカケに邪悪な1408号室に足を踏み入れていくというストーリー。ファンレターの多い稲川も同じような経験を持っており、人里離れた場所にポツンとある公衆電話を見に行ったことがあるという。そこは過去に母子が無残に殺された場所で、偶然車で通りかかったカップルたちが母子の霊を目撃するという現象が相次ぎ、カップルたちが外部に助けを求められるように、その公衆電話が備えられたというのだ。「時折、ピャ~と吹き込んでくる風が、その母子の悲鳴に聞こえるんですよねぇ……」と完全に怪談モードに入ってしまった稲川だが、最後は「今までのキングものとは違います。ジワジワと恐怖の輪郭を描くのではなく、冒頭からブチかましてくれる! 監督がスウェーデン人ということで、普通のアメリカ映画の味わいとはまた違った感じがとても面白いですよ」と本作の見どころをきっちりと語ってくれた。

映画『1408号室』は11月22日より全国公開

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