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第3次キアヌ・ブーム到来か?イメージを払拭したアウトローすれすれのその姿!

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おれはもうネオじゃねえ!映画『フェイク シティ ある男のルール』より
おれはもうネオじゃねえ!映画『フェイク シティ ある男のルール』より - (C) 2008 Twentieth Century Fox

 2月14日にキアヌ・リーヴス主演の映画『フェイク シティ ある男のルール』が公開されるのだが、来日も果たした映画『地球が静止する日』の興奮冷めやらぬ中の主演作が、第3次キアヌ・ブームの到来を予感させる。

映画『フェイク シティ ある男のルール』

 若かりしころは、映画『マイ・プライベート・アイダホ』『ビルとテッドの地獄旅行』など、アーティスティックな作品やカルト系作品に好んで出演していたような感があるキアヌ。しかし名カメラマン、ヤン・デ・ボンの監督デビュー作映画『スピード』が爆発的ヒットを記録するとともに、世界的知名度もグンとアップし、スターの階段を登り始める。これが第1次キアヌ・ブームだ。しかしその後、北野武共演作映画『JM』や名優アル・パチーノとの共演映画『ディアボロス/悪魔の扉』などで主演を張るも、結果はイマイチ。

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 一過性のブームかと思われた矢先、キアヌの前に思わぬ救世主が現われる。それはSFというジャンルに革命を起こした映画『マトリックス』である。色白で細面なキアヌの顔と無表情さがサイバーパンクの世界観に見事ハマり、映画『マトリックス レボリューションズ』『マトリックス リローデッド』を生み出すとともに、この第2次キアヌ・ブームは、映画『コンスタンティン』『地球が静止する日』などキアヌをSFジャンルの顔に定着させた。

 そして2009年。内容にまったく関係なく、公開日がなぜかバレンタイン・デーという『フェイク シティ ある男のルール』で、ウォッカのミニボトルと拳銃を愛し、容赦なく銃を放つラドロー刑事を演じるキアヌ。『地球が静止する日』のキアヌがハト派ならば、本作のキアヌはタカ派である。これまでのイメージは払拭(ふっしょく)され、アウトローすれすれのキアヌを観ることができる。トイレ中の無抵抗な罪人を撃ち殺し、分厚い雑誌でギャングをブン殴るなど、本作のキアヌはかなりビターなチョコレートだ。第3次キアヌ・ブームを予感させる迫力に満ちたその姿を目撃せよ!

映画『フェイク シティ ある男のルール』は2月14日より全国公開

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