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アフガニスタンで命を懸けた、女のど自慢!審査で初めての民主主義を体験?

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「出演者の命は無事です」とハバナ・マーキング監督
「出演者の命は無事です」とハバナ・マーキング監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 ロンドンで3月18日から開催されているヒューマン・ライト・ワッチ国際映画祭で、映画『アフガン・スター』(原題)のロンドンプレミアが開催された。本作はこの1月のサンダンス映画祭でドキュメンタリー観客賞を受賞、イギリス人監督ハバナ・マーキングは監督賞を受賞している。

 本作はアフガニスタンの素人歌番組「アフガン・スター」の4人の出場者を追ったドキュメンタリー。一般からの応募者が出場し、携帯電話からの投票によって決められた優勝者が賞金を獲得するという番組で、初めて民主主義というものを経験する国民も多いという。

 不安定な政権下、法律も短期間で変わる状況のアフガニスタンでは、現在はイスラムの厳しい戒律が支配している。その中で女性が人前で歌うことは、文字通り命懸けの行為。応募者の女性の割合は極端に少ない。女性出場者が大家から立ち退きを命じられたり、番組自体が脅しにあったりしながらも、近年なかった娯楽番組ということで、国民の熱狂ぶりはすごい。番組のチラシにむらがる子どもから、家にお手製のアンテナを立てて番組を楽しむ少女、車を売って大量にSIMカードを買い、応援する出場者に投票しようとする大人まで、国中で盛り上がっている。

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 登壇したマーキング監督に多く出された質問は、やはり出場者の安否。それぞれが今も無事でいるとの答えに観客一同、ひと安心といった様子だった。

 アフガニスタンの今の状況を伝えると同時に娯楽の力も思い知らされる『アフガン・スター』(原題)は、イギリスでは3月27日から一般公開される。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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