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蒼井優に直撃インタビュー!性別不明、恋人未満の存在に泣ける…

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演技派女優、蒼井優
演技派女優、蒼井優 - 写真:高野広美

 漫画家・西原理恵子が2006年に出版した絵本「いけちゃんとぼく」の実写映画化で少年・よしおのそばにいつもいて、彼をずっと見守っている不思議な生き物・いけちゃんの声を演じた蒼井優と、原作者の西原理恵子に話を聞いた。

映画『いけちゃんとぼく』写真ギャラリー

 西原の息子のらくがきがヒントになったという不思議な生き物の声を演じることに、やはり不安があったという蒼井は、「えー、このキャラクターに声を当てるの?」と第一印象を素直に話してくれた。原作はもっとも泣ける絵本としても有名なのだが、「もっとフラットに読めたら、すごく素直に泣いていたと思うんです。でもそういう状況じゃなかったので。確かに読んでいてジーンとは来るのですが、ここに声を入れなくてはいけないというプレッシャーと、どうやったらいいんだろうという葛藤(かっとう)があって……できれば、役をいただく前に読みたかったと思いました」とかなり難易度の高い役にプレッシャーを感じていたことを明かした。

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 いけちゃんと主人公の男の子の関係は、友人以上に親しいが恋人未満……と不思議な間柄。それでも自分のすべてをさらけ出していけちゃんにいろいろと語りかける主人公の少年は、西原が息子を投影しているとのことなのだが、実は西原の昔の恋人たちともかさなっているという。「息子を見ていたら、過去の恋人たちの言葉がパーッとよみがえってきたんです。まさに息子の背中を通じて、今まで付き合っていた人たちのつらかったことや、悲しかったことが一つにスパッとまとまって、ストーリーが出来上がったという感じです」とさらりと語る西原に、蒼井はすかさず、「ここで言ったら、(今のだんな様や子どもに)ばれちゃいますよ」と思いやりのある突っ込みを入れていた。

 主人公の少年はいけちゃんに、いろいろな思いを打ち明けたりするが蒼井自身はそんな存在がそばにいたら、「悪いことしなくなるでしょうね(笑)。誰かに見られていると思うと、理性が働きますから。その点、映画の中のよしお君はすごいと思います。いけちゃんが近くにいるのに平気で悪いこと、たくさんしますから(笑)」とチラリ、ホンネを語ってくれた。

 いけちゃんは、性別不明ではあるが、その中性的な魅力を含め蒼井の演技はパーフェクトだと言う西原。性格俳優のようでいて、蒼井が実力を兼ね備えた演技派女優だということは周知の事実。幅広い役に挑戦し続ける蒼井の新境地を開いた映画『いけちゃんとぼく』は、もっとも泣ける絵本としても話題だったが映画でもきっちり泣かせてくれる。それは蒼井優のあまりにもイメージがぴったりな、いけちゃんの声が大きな役割を果たしているといっていいだろう。

『いけちゃんとぼく』は6月、角川シネマ新宿ほかにて全国公開

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