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マイケルさんの父、CNNに「マイケルの功績を称える声を聞かせてやりたかった」

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米メディアに心境を語ったジョー・ジャクソンさん
米メディアに心境を語ったジョー・ジャクソンさん - Michael Buckner / Getty Images

 25日に急死したマイケル・ジャクソンさんの実父、ジョー・ジャクソンさんが28日、BETアワードのレッドカーペットに姿を現し、CNNの取材に答えた。

 息子が突然の死を迎えてから、わずか3日後、ジョーさんはセレモニーという公の場に登場して周囲を驚かせた。自分の息子が音楽界に残した功績をたたえるための出席だった。

 CNNのレポーターが「つらい数日間だったでしょう」と尋ねると、ジョーは「本当につらかった。わたしたち家族は息子を失っただけでなく、世界で最も偉大なスターをなくしてしまったんだ。世界のスターだよ。わかるだろう?」と生前は多くのパパラッチに追いかけられ、数々のゴシップを書かれ、バッシングで傷つけられた息子への思いを語った。

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 さらに「息子さんが残した偉大な功績を、世界は気付いたと思いますか?」との問いに、「今は世界が気付いていると思うよ。ただ一つ、彼が生きているときに、気付いてやってほしかった。わかるだろう? でも今、マイケルはいまだかつてなく偉大な存在になったと思う。マイケルにこの場にいてほしかったよ。そして、マイケルの功績をたたえてくれている彼らの姿を見せて、彼らの声を今ここで聞かせてやりたかった」とコメントした。

 マイケルさんや彼の家族にとって、光り輝くような20世紀を終え、21世紀は、決して幸せな日々ではなかったはずだ。2002年、ファンに自身の赤ちゃんを見せようとして、窓の外に赤ちゃんを出した行動をマスコミから厳しくバッシングされた。2003年には、ネバーランドに招待していた少年の一人から性的虐待の罪で訴えられ、無罪判決を勝ち取ったものの、その傷はマイケルさんの心に暗い影を落とした。マイケルさんの周りには、バッシングと、おおげさなゴシップ記事がいつも渦巻いていた。

 ジョーさんは、そんな息子の苦しみを感じ取っていたのかも知れない。世界が愛するスーパースターも、彼にとってはただ愛する息子だった。親子間の確執を報道されても、誕生日は必ず祝うような、優しい息子だった。ジョーさんは、息子をバッシングする者が一人もいなくなった現在は、特別な時間を過ごしている様子。マイケルさんの死を悼み、その存在の偉大さに気付き、恋しく思っている静寂と平穏に包まれたの人々の姿を、マイケルさんがどこかから見てくれていることを願っているようだった。

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