ウォルト・ディズニーが才能を認めた美人アーティスト、メアリー・ブレアの展覧会開催！

　18日から東京都現代美術館で開催される「メアリー・ブレア展」の内覧会と開会式が17日、同所で行われた。

　あのウォルト・ディズニーに才能を見いだされ、名作映画『シンデレラ』『ふしぎの国のアリス』『ピーター・パン』のカラースタイリストを務め、またディズニー・ランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを担当するなど、当時の女性としては珍しいほど華々しく活躍したアーティスト、メアリー・ブレア。

　今回の展覧会では、水彩画家としてのキャリアのスタートからディズニーを経て、やがてフリーランスになるまでの彼女のキャリアを4つのゾーンに分けて展示。同時にまだ女性が仕事と家庭を両立させるのが困難だった時代に、才能と努力で道を切り開いていった様子や、家族とのつながりを大事にしていたライフスタイルを紹介するなど、彼女の人生そのものを深く知ることができる構成となっている。

　開会式ではメアリーの親族のほか、この展覧会の企画、制作に協力したスタジオジブリの星野康二社長があいさつを行った。展覧会のポスターにメアリー本人の写真が使われていることについて、星野社長は「こんなに美人なんだから本人をきちんと紹介しよう、と言い張ったのが、鈴木敏夫プロデューサーでありまして……（笑）」と語ると、会場は笑いに包まれた。

　ディズニーファンでなくても誰でも一度は目にしている、メアリーの色彩豊かで温かみのある作品の数々と、仕事と家庭を両立させた聡明（そうめい）な女性の人生に、この機会にじっくり触れてみてはどうだろうか。

「メアリー・ブレア展」は7月18日から10月4日まで東京都現代美術館にて開催