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ヴェネチアをにぎわす日本の美女二人!塚本監督はヘンタイじゃなくて天才!

第66回ヴェネチア国際映画祭

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塚本晋也監督はヘンタイじゃなくてテンサイ!-桃生亜希子と中村優子、第66回ヴェネチア国際映画祭にて
塚本晋也監督はヘンタイじゃなくてテンサイ!-桃生亜希子と中村優子、第66回ヴェネチア国際映画祭にて

 第66回ヴェネチア国際映画祭に塚本晋也監督映画『TETSUO THE BULLET MAN』で参加している女優・桃生亜希子中村優子が現地でインタビューに応じ、鬼才の撮影現場秘話を明かした。

第66回ヴァネチア映画祭-コンペティション部門作品一挙紹介!

 オーディションで選ばれた二人は、塚本組初参加。桃生は、息子が殺害された怒りで鋼鉄の肉体を持ってしまう主人公アンソニー(エリック・ボシック)の妻ゆり子役を、中村はアンソニーの母親・美津枝役で出演している。これまで、塚本監督が起用する女優は、映画『TOKYO FIST』の藤井かほりや『双生児-GEMINI-』のりょうに代表されるように、切れ長目のクールビューティーが多かった。しかし、二人はこれまでとは全くタイプが違う。

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 桃生は「わたしも選ばれて意外に思ったんです。わたしはよくラテン系と言われるのですが、監督いわく『ダークな内容だから、あえてわたしの持つ明るさを生かしてほしい。ゆり子が唯一観客と映画をつなぐ役なので、観客の誰もがゆり子に感情移入できるようにしたい』と言っていました」と説明する。

 一方、河瀬直美監督の映画『火垂』でストリッパーを、『血と骨』では脳腫瘍で倒れる戦争未亡人役と、堕ちていく女を演じさせたらピカイチの中村は「わたしは暗さがあるので(塚本作品と)合うかも。友達にも“幸消し”って言われるんです」と苦笑い。

 そもそも二人は、カルト映画である『鉄男』の熱狂的なファンというワケではないという。むしろ桃生は「こんな映画を作る監督が、どれだけヘンタイな人なのか見てやろうと思って。怖いもの見たさです(笑)」とバッサリ。中村も「『鉄男』と言えば暴力性が先行していて、そこを追究していくことに快感を持っている監督なのかと、敬遠していました」と言う。

 しかし『TETSUO THE BULLET MAN』では、鉄男の哀しき生い立ちや、妻子を愛する一家庭人のとしての顔も描かれている。中村は「ヴェネチアでの公式会見で塚本監督が言っていましたけど、『鉄男II/BODY HAMMER』までは人間の中にある暴力性をファンタジーとして描き、観て、楽しいという願望を味わってもいいんじゃないかと。まっ、そう考えるのってヘンタイですよね(笑)。でも今回は、その暴力性をコントロールする『愛情の力』を人間は持っていることが描かれていた。そこが今までと違うなって思ったんです」と新作に惹(ひ)かれた理由を語った。

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 撮影は2008年9月から約9か月間かけて行われた。回想シーンに登場する中村の撮影は5日間で終わったが、桃生は9か月間、子どもを失ったゆり子の感情を持続させるのに苦労したと明かす。その一方で、監督だけでなく、脚本・原作・撮影・美術・照明・俳優と、八面六臂の(ろっぴ)活躍を見せる塚本監督の印象がガラリと変わったという。「わたしの中では一日目で、ヘンタイから天才に変わりました(笑)。見たことのないような狂気の目をしていて、グッときた。セクシーだったし、その目に応えたいと思ったんです。世界で認められるようなモノを作る人のエネルギーって、これなんだなと思いましたね」と桃生が言えば、中村も「あの目に見つめられるのが快感でした。また、ビジュアルへのこだわりが尋常じゃない。だから、ああいう狂気を持った目になってしまうんでしょうね」と鬼才に直接触れた感動を語った。

 本作を機会に、塚本マニアを中心に世界中で二人の名が知れわたることになるのは必至。加えて桃生は現在、ハリウッド女優の卵を発掘するLUX主催の「シャイン・オーディション」のファイナリスト4人に残っており、見事優勝すればハリウッドへの道が待っている(最終発表は9月末)。中村も新作映画『クヒオ大佐』(10月公開)でも結婚詐欺師に目を付けられる、銀座にあるクラブのホステス役で本領を発揮し、木村多江をしのぐ薄幸女優として邁進しそうだ。

映画『TETSUO THE BULLET MAN』は2010年公開

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